中国Huaweiは7月22日、メインカメラに可変ズーム機能を備えたスマートフォン「HUAWEI Pura 80 Ultra」を始めとするPura 80シリーズをタイ・バンコクにてグローバル発表した。販売価格は最上位機種のHUAWEI Pura 80 Ultra(16GBメモリ+512GBストレージの場合)で49,990バーツ。


もともとHuaweiではカメラ性能に注力した「P」シリーズを展開しており、かつては国内でもLeicaと共同開発したカメラレンズを搭載した「P9」やLeica共同開発のトリプルレンズを搭載した「P20 Pro」といったスマートフォンが販売されていた(その後米国の規制対象となったことで同社スマートフォンの国内展開は順次見送られていく)。

「Pura」はPシリーズの後継にあたるシリーズ。PシリーズがP60まで展開したのち、2024年4月に「Pura 70」シリーズが発売された。今回海外発表されたのはPuraシリーズ最新モデルとなる「Pura 80」シリーズで、Pura 80/Pura 80 Pro/Pura 80 Ultraの3機種を展開する。なお中国では2025年6月から順次発売済み。

特筆すべきは可変ズーム機能を備えたPura 80 Ultraだ。

アイコニックな三角形のカメラバンプには、メインカメラとして50MPの1インチセンサーカメラ(22.5mm相当)、50MPの望遠カメラ(3.7倍、83mm相当)、12.5MPの望遠カメラ(9.4倍、212mm相当)、40MPの超広角カメラ(13mm相当)に加え、1.5MPのマルチスペクトルセンサーを搭載する。

このうち1インチセンサーカメラはF1.6~F4.0の物理的な可変絞り機構を内蔵。ダイナミックレンジも拡大しており、前世代モデル「Pura 70 Ultra」と比べ15倍を実現したという。

また、2つの望遠カメラは、2つの異なるレンズで1つのイメージセンサーを共有するユニークな仕組みだ。これによりイメージセンサーの数を増やさずに、複数の画角/焦点距離を実現できる。

なおフロントカメラは13MPの超広角(F2.0)。
パンチホール式で搭載されている。

画面は6.8インチのOLEDで、解像度は2,848×1,276ピクセル(最大120Hzリフレッシュレート)。メモリは16GB、ストレージは512GB/1TB。IP68の防塵防水、IP69の高温高圧噴流水に対応する。通信はIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2をサポート。バッテリーは5,170mAを内蔵し、最大100W(20V/5A)の高速充電および、80W Huaweiワイヤレス充電を利用可能。

OSはハーモニーNextで、Google Playには非対応となり、Huaweiの独自アプリストア「AppGallery」を利用できる。Pura 80 Ultraの本体サイズはW76.1×D163×D8.3mm、重さが約233.5g。カラーはゴールド、ブラックの2色。
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