タメニーは7月22日、「恋活・婚活の振り返り」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年6月20日~24日、新社会人になったころ「結婚したい」という意欲を持っていたと回答した31~59歳の未婚男女238人を対象にインターネットで行われた。

○恋活・婚活をした経験

「結婚したい」という意欲を持っていた人に対して、これまでに恋活や婚活をしたことがあるかどうか、また、その期間についても聞いた。

その結果、「恋活・婚活をしたことがある」と答えた人は40.3%だった。恋活・婚活の期間については、「3年以上」(14.4%)、「1~3年程度」(13.9%)、「半年程度」(4.6%)、「3カ月程度」(4.2%)、「1カ月程度」(3.2%)という結果となった。一方で、「恋活・婚活をしたことがない」と答えた人は59.7%にのぼり、過半数を占めた。

恋活・婚活をしたことがある人に絞って見てみると、恋活・婚活を1年以上続けたことがある人は70.1%を占めている。一度活動を始めると、ある程度まとまった期間、継続して取り組む人が多い傾向が見られた。

年代別に見ると、「恋活・婚活をしたことはない」割合が最も高かったのは、50歳~59歳(n=56)で75.0%だった。40歳~49歳(n=65)は56.9%、30歳~39歳(n=95)は52.6%となっていた。若い年代ほど「結婚したい」という意欲がある場合、恋活・婚活をしようと行動に移す傾向にあるようだ。
○恋活・婚活の手段

前問で恋活・婚活をしたことがあると回答した人に、どのような手段で恋活・婚活をしたのか、質問した。

「マッチングサイト/アプリ」(68.6%)、「合コン・飲み会」(40.7%)、「友人からの紹介」(37.2%)、「お見合いパーティー」(31.4%)などで恋活・婚活する人が多いようだ。

一方、昭和の時代に主流だった「親や親戚からの紹介」で恋活・婚活をしたことがある人は10.5%にとどまり、現在ではかなり減少している。


先ほどのデータを年代別に集計したところ、「マッチングサイト/アプリ」「お見合いパーティー」「結婚相談所」といった恋活・婚活手段を利用する割合は30代が最も高い結果となった。恋活・婚活サービスが充実し、自分から行動を起こして恋活・婚活する時代になってきたと言える。
○どのような成果を得られた?

前問で聞いた恋活・婚活をしたことで、メッセージ交換できる相手が見つかった、交際へと発展したなど、どのような成果を得られたか聞いた。

全体を見てみると、「何も成果を得られなかった」と答えた人は11.3%にとどまった。一方で、「仮交際(お友達交際)に発展したことがある」が8.8%、「真剣交際(1対1のお付き合い)に発展したことがある」が26.3%と、3人に1人は恋活・婚活を通じて交際に至った経験があることがわかった。多くの手段において、「何も成果を得られなかった」は10%未満、「真剣交際に発展したことがある」は30%前後と、似たような傾向が見られた。ただし、「親や親戚からの紹介」だけは、真剣交際に至った割合が12.5%とやや低めだった。

また、今回の調査では、1人あたり平均2.8通りの手段を併用していたという結果が出た。何か1つに絞って恋活・婚活をするというより、複数の手段を組み合わせて活動するスタイルが主流になっているのかもしれない。

なお、今回の調査は未婚者に対象を絞っているため、最終的に成婚できたかどうかまでは把握できていない。
○未婚でいる理由

本レポートの冒頭でも触れたように、「お金に余裕がない」「恋活・婚活の時間がない」「良い出会いがない」などが、未婚でいる理由として報じられることがよくある。そこで今回は、新社会人になったころには「結婚したい」という思いがあったものの、現在も未婚でいる人たちに、結婚に至っていない理由を聞いた。


最も多かった理由は「それほど切実には『結婚したい』と思っていなかった」と「仕事や趣味が忙しく、恋活・婚活する時間がなかった」で、いずれも26.6%だった。次いで多かったのが「自分の希望条件に合う相手と出会えなかった」で、25.0%を占めた。また、「結婚したくても経済的に不安があった」(20.7%)、「交際相手はいたが結婚するタイミングが合わなかった」(17.9%)、「気になる相手はいたが交際・結婚するほどの仲へと進展できなかった」(16.8%)といった回答も見られた。
○もしやり直せるなら、どのように恋活・婚活する?

本調査の最後に、「もし『結婚したい』と思っていた社会人になったばかりのころに戻ってやり直せるとしたら、あなたはどのように恋活・婚活をしようと思いますか」と質問した。

自由回答形式で寄せられたコメントを見てみると、「20代のうちに結婚相談所に入会したり周囲に紹介を依頼したり積極的に活動する」(30代)、「さっさと婚活パーティーに行ったと思う」(30代)、「もっと、真剣に結婚について、考えれば良かった。無知だったと思う」(50代)など、過去の自分に対して「もっと早く行動しておけばよかった」と振り返る声が多く見られた。

一方で、「やり直さないと思う」(40代)、「たぶん当時のまま変わらないと思います」(40代)、「何もしないと思う」(40代)、「他人との共同生活には向いてなさそう」(50代)など、やり直せても今と変わらず未婚のままでいるだろうという回答も一定数みられた。

こうした回答からは、過去を振り返って「もっと早くから恋活・婚活を始めていれば…」と後悔する人がいる一方で、自分の性格や価値観を受け入れ、未婚という選択に納得している人も一定数いることがわかる。
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