俳優の吉沢亮と横浜流星共演の映画『国宝』(公開中)が、9月4日~14日(現地時間)にかけて開催される第50回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に正式出品されることが明らかになった。
『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。
この度、本作が、第50回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門へ正式出品されることが発表された。トロント国際映画祭は、1976年より開催され、世界最大級の映画市場である北米にとって欠かせない映画祭に成長した。例年300本以上の作品が上映されており、来場者数は70万人に及ぶ、北米最大の映画祭となっている。米アカデミー賞の前哨戦としても広く知られ、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が2021年に同じスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されている。
今年はほかにも、サーチライト・ピクチャーズ製作の日本撮影作品「Rental Family(原題)」(HIKARI監督)が同部門に出品。李相日監督作品では、2006年『フラガール』、2013年『許されざる者』、2016年『怒り』が、トロント国際映画祭へ出品されている。
また、本作は、公開46日間で興収が6,854,649,900円に達し、観客動員数は4,865,642人を突破。興収70億円、観客動員500万人に手が届く数字となっていることも明らかになっている。
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。