英NothingのサブブランドCMFが、新型スマートウォッチ「Watch 3 Pro」を発表した。心拍数測定の精度やGPS機能が強化され、AIを活用したトレーニング支援機能も搭載する。
Watch 3 Proは4チャンネル方式の心拍センサーを採用し、従来モデルより心拍数の計測精度が向上している。睡眠トラッキングもモーションセンサーの精度向上や高頻度の心拍数サンプリングにより、睡眠ステージをより精緻に検出できるようになった。さらに詳細な分析を可能にする高精度モードも追加された。また、血中酸素飽和度(SpO₂)、ストレスレベル、心拍ゾーンなどの健康関連データを総合的に記録できる。
130種類以上のスポーツモードをサポートし、ランニング時にはAIによるリアルタイムコーチングやパーソナライズされた回復アドバイスを提供する。AIを活用したトレーニング支援は近年のウェアラブル市場で注目される技術である。Watch 3 Proはユーザーの目標、フィットネスレベル、回復状況に基づいて8~16週間のスケジュールを作成し、テンポ走、インターバル走、一定ペース走などのセッションを組み立てる。
位置測定にはデュアルバンドGPSを採用している。ビルの谷間や森林のトレッキングでも測位がより高速になり、ルートのトラッキングが一段と安定する。
本体には、より大きな1.43インチのAMOLEDディスプレイを搭載(CMF Watch Pro 2は1.32インチ)。解像度は466x466 ピクセル(326PPI)、ピーク輝度は標準650ニト(最大670ニト)である。バッテリー駆動時間は、通常の使用で最大13日間。常時表示モードを有効化した場合でも最大4.5日間の使用が可能である。充電は約99分で完了する。カラーは、オレンジ、ダークグレー、ライトグレーの3色展開。
管理アプリとして、新たに「Nothing X」アプリがリリースされた。設定、アップデート、詳細なフィットネスインサイト、データ同期を一括管理できる。CMF Watchアプリと比べて、接続の安定性が向上し、全体的な体験が向上するという。CMF Watchアプリは2026年7月で終了になる予定で、Watch ProおよびWatch Pro 2も順次Nothing Xアプリへの移行が必要となる。