米Microsoftは7月22日(現地時間)、Windows 11のAI機能アップデートを発表した。これらの機能はCopilot+ PCにおいて、日常的なPC操作をより直感的かつ効率的にすることを目指し、Windows Insiderプログラムでテストが重ねられてきたものである。

○AIエージェントで設定変更が簡単に

Windows 11の「設定」に、Windows初となるAIエージェントが導入される。設定を変更する際、「設定」の検索ボックスに自然な言葉でその内容を入力すると、該当する設定候補が提示される。ディスプレイ、接続、アクセシビリティなど多数の項目が設定エージェントを通じてカスタマイズ可能であり、エージェントが直接変更可能な場合はワンクリックで適用できる。変更後に元に戻すオプションも用意されている。

この機能は、まずSnapdragon搭載のCopilot+ PC向けに英語で7月22日から展開が開始された。IntelまたはAMDデバイスへの対応は後日提供される予定である。
○「Click to Do (プレビュー)」で作業効率を向上

「Click to Do(プレビュー)」は、画面上のテキストや画像に対して文脈に応じたアクションを提供することで、ユーザーの作業効率を向上させるCopilot+ PC専用機能である。新たに、WordのCopilot機能を使った下書き作成、音読トレーニング(Reading Coach)、イマーシブリーダー表示、Teamsメッセージの送信、Teams会議のスケジュール設定などのアクションが追加された。

「フォト」アプリと「ペイント」の新機能


「フォト」アプリの「リライト」機能がSnapdragon搭載のCopilot+ PCで利用可能になった。AMDまたはIntel搭載のCopilot+ PCでも近日中に提供予定である。

リライトは、最大3つの仮想光源を設定し、光の向きや色を自在に調整できるダイナミックな照明コントロールを可能にする。複雑なライティング調整を直感的な操作で簡素化し、暗い写真の補正や印象的な演出、写真の見え方の改善に活用できる。


また、Copilot+ PCの「ペイント」アプリに、文章入力からステッカーを生成する「ステッカージェネレーター」と、AIが対象物を自動で検出して選択する「オブジェクトの選択」が追加される。
○「Snipping Tool」の強化

画面キャプチャーアプリ「Snipping Tool」に、「パーフェクトスクリーンショット」と「カラーピッカー」が追加される。

パーフェクトスクリーンショットは、キャプチャ時にAIが被写体を認識し、画面上のコンテンツを正確に捉えるCopilot+ PC専用機能である。キャプチャ後のトリミングやサイズ変更の手間を削減できる。カラーピッカーは、デスクトップ上で選択したポイントの色を採取する機能だ。
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