俳優の水谷豊と寺脇康文が24日、東京・有楽町の丸の内 TOEIで行われた『相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』上映前舞台あいさつに登場した。
長きにわたり親しまれてきた東京・有楽町の映画館・丸の内TOEIが、2025年7月27日をもって閉館。
2人がこの場所に立つのは、2008年5月の本作封切り後1カ月で動員300万人の大ヒットを記録したのを記念して行われた『丸の内TOEI凱旋舞台あいさつ」以来、実に17年ぶりのこと。当時着用した役衣装を身にまとい、17年ぶりに立った丸の内 TOEIの舞台に寺脇は「懐かしいですね。この風景は。当時は後ろから出てきてみんなとハイタッチしました」と懐かしそうに振り返った。一方の水谷は「『相棒』がシリーズになって我々の目標がありました。シリーズから映画を作りたいと。17年前にここに立った時は夢が実現したんだという思いがありましたね」と映画化になった時は嬉しさが込み上がってきたという。
また、『相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』の初日舞台あいさつが行われた日のことを水谷は「感無量ってこういうことかと思いましたね。お客さんを目の当たりにしてこんなにも『相棒』を見てくれているんだと実感した最初かもしれません」としんみりと振り返った。
同シリーズは、2000年6月の放送開始から四半世紀が経過。始まった当初、水谷は、自身が演じた杉下右京は近寄りがたいキャラクターだったそうで、「始まった頃の右京ってちょっと嫌な奴でして。ですから『相棒』のロケに行くとみんな(見学者)は寺脇の方に行くんです。チラッと私を見て、あまり関わりたくないという雰囲気がありましたね」と明かすと、寺脇は「いまだに水谷さってああいう人なんですか? という人がいるんですよ」と水谷の意見に同意。すると水谷は「僕はかつて『熱中時代』に出ていましたが、あの頃を見ていた方が『昔はあんな人じゃなかった』と言うんです(笑)」と笑いを誘っていた。