俳優の寺脇康文が24日、東京・有楽町の丸の内 TOEIで行われた『相棒 -劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』上映前舞台あいさつに水谷豊とともに登場した。

長きにわたり親しまれてきた東京・有楽町の映画館・丸の内TOEIが、2025年7月27日をもって閉館。
それに伴い、東映は閉館までの期間に「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトを実施している。その一環としてこの日は2008年に公開された『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』を上映。上映前には水谷豊と寺脇康文が登場して舞台あいさつを行った。

水谷が演じる杉下右京の初代・5代目の相棒・亀山薫役の寺脇は「亀山に戻るとは微塵も思っていませんでした。豊さんからお話をいただいた時、青天の霹靂とはこういうことかと。ありがたいお言葉をいただいてビックリしました」と2023年に14年ぶりに復帰した時は、驚きが隠せなかったという。

また、亀山が復帰した放送回にも触れ、水谷は「どんな出会いになるのかと思ったら、大げさじゃなかったんです。14年ぶりの再会でドラマチックにしたがるんですが、全然ドラマチックじゃなくてサラッと出会う。これは素晴らしかったですね。熱い抱擁もなく普通に会話して良かったです」と右京と亀山の再会エピソードを絶賛した。

マネージャーから復帰したことで若返ったと言われたそうで、「亀山が降りてきて、身体を鍛えろと。そんなんじゃ使えんだろうと」と笑いを誘うも、復帰当初は「髪の毛が立つかなと。
短くした時にベチョっとならないか心配でしたが、散髪したらスパンとしたので立っております!」と不安を一蹴したという。続けて「もうすぐ切るから! そういうこと言っちゃうとやるみたいな(笑)」と口をすべらせ、「えっと、どうなですかね(笑)」と言葉を濁すも、「あと20年ぐらいは(笑)」と水谷の相棒に意欲を見せていた。

また、寺脇は1984年に三宅裕司主宰の劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」に入団する際のオーディションで、「『あらら、校長先生』と。それで受かりました」と水谷のモノマネをして合格。「僕は豊さんに憧れて役者になりました。復帰させていただいたものすべて豊さんのお陰です。人生を変えていただきました」と水谷には感謝しきりだった。
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