ミニストップは、看板商品の「ハロハロ」が2025年7月に発売から30周年を迎えることを記念し、ハロハロ発祥の地であるフィリピンの大使館へ感謝状を贈呈した。さらにフィリピンから日本への玄関口である羽田空港第3ターミナル駅へ感謝状を掲示するなど、さまざまな企画を展開する。
○ハロハロ30周年を記念して、8月6日を「ハロハロの日」に認定
フィリピン大使館を訪れたミニストップ 代表取締役社長の堀田昌嗣氏は「1980年に創業したミニストップは今年45周年を迎えます。ミニストップといえば、ソフトクリームを想像する方も多いかと思いますが、ソフトクリームに次ぐ夏の看板商品が1995年より販売を開始したハロハロです。ハロハロはタガログ語で"混ぜこぜ"という意味で、フィリピンの代表的なかき氷デザートです。当初は『パフェ感覚で氷を食べるスイーツ』をコンセプトに開発し、ミニストップのソフトクリームやゼリー、ナタデココ、氷を混ぜて食べる商品へと仕上がりました」と誕生の経緯について説明。
発売当初はラムネソーダといちごの2種類で始まったが、その後"和"を訴求した「宇治金時」や、はじける食感を楽しむ「パチパチシリーズ」、「スイーツハロハロプリン」など150種類以上のバージョンが登場している。2017年からは氷の代わりに凍らせた果実をスライスして使用した「果実氷シリーズ」も登場し、人気を博した。
ミニストップ 取締役 ミニストップ事業担当の仲澤光晴氏は、ミニストップに1995年新卒入社したそうで、いわばハロハロと"同期"。さらにフィリピン駐在も経験していることから、商品への思い入れが強いと語る。
「ハロハロの30周年を記念して、一般社団法人日本記念日協会に8月6日をハロハロの日として認定してもらいました」と発表。86=ハロの語呂合わせもありつつ、「8月といえば夏真っ盛りですが、暑い日に食べるハロハロは格別なので、ぜひ皆さんに食べてほしいという気持ちでこの日に」とのこと。
他にも、今年は30周年を記念して、8月2日14時~15時の間にハロハロ画像をXに投稿するとクーポンがもらえるキャンペーンや、8月6日にミニストップアプリで「8月6日限定ハロハロくじ」も実施する。
今後の展開について仲澤氏は、「フィリピンの食文化や明るさは非常に追い風になると思っています。
○「ミニストップのハロハロはふるさとを思い出させてくれる」と大使
ミニストップから感謝の言葉を受け、駐日フィリピン共和国特命全権大使のミレーン・デ・ホヤ・ガルシア=アルバノ閣下は「ハロハロは様々な具材を1つにまとめたデザートですが、これは異なるものが1つの調和を生み出す、フィリピンの多様な文化を表しています。私たちフィリピン人にとってとても大切な価値観でもあります。日本に住むフィリピン人にとってミニストップのハロハロはふるさとを思い出させてくれる特別な存在であり、日本の皆様にとってはフィリピン文化とのおいしい出会いとなってきました。ハロハロが日本とフィリピンの架け橋となり、互いをより深く理解するきっかけになったことをとても誇りに思います」と述べた。
会の中盤では登壇者がハロハロを試食。ミニストップの堀田氏と仲澤氏はフィリピンのハロハロを、ガルシア大使と一等書記官兼領事のファティマ・キンティン氏はミニストップのハロハロを試食した。
堀田氏は「非常に美味しいです! 私もフィリピンに出張で何度か行ったことがありますが、この紫色のウベ(芋)がかなりの割合で入っていますよね。このウベでミニストップでも何かを作ることも考えたいな、と今思いつきました」と新たなアイディアが浮かんだ様子。仲澤氏は駐在していたフィリピンを思い出したようで、「よく混ぜて食べるのがポイントなんですよ……懐かしいですね。ハロハロが30周年を迎えたことを改めて嬉しく思いました」と話していた。
一方、ミニストップのハロハロを食べたガルシア大使は、「とても美味しいです。私たちフィリピンのハロハロから、どのように進化してミニストップのハロハロが生まれたか想像できますね。とても嬉しく思います。ありがとうございます」と笑顔で語った。
○感謝状の贈呈も
会の最後にはミニストップのハロハロ発売30周年の感謝の気持ちを込めて堀田氏からガルシア大使に感謝状が贈られた。
フィリピンから日本に来た人々にも伝えるため、7月31日から8月6日まで、この感謝状はフィリピンからの玄関口でもある東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅に交通広告として掲出される。