「子どもたちに伝わってくれたら嬉しいと思います」

そう語ったのは俳優の鈴木亮平。主演を務める『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』の初日舞台挨拶に登場し、2021年から続く『TOKYO MER』シリーズに込めてきた“思い”について明かした。


○『TOKYO MER』初日舞台挨拶で明かした“現場への思い”

映画『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(公開中)の初日舞台挨拶が都内で行われ、主演の鈴木亮平をはじめ、江口洋介、菜々緒、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、中条あやみ、小手伸也、佐野勇斗、フォンチー、賀来賢人、石田ゆり子、そして松木彩監督が登壇した。

この日は、南海MERメンバーに加え、サプライズとしてTOKYO MERメンバーも登場。シリーズを通してファンに親しまれてきた“MER”キャストが集結する特別な場となった。

主演としてシリーズを引っ張ってきた鈴木は、公開初日の感想を問われると、「ちょっと……いいですね……」と感慨深げな表情。そして「南海のメンバーはもちろん、ドラマ版からずっと一緒に戦ってきたTOKYOのメンバーが一堂に会して、皆さんにご挨拶できるというのは、こんな幸せはないなと、噛み締めております」と胸の内を明かした。

作品への思いは、現場での行動にも表れていたようだ。

佐野が「TOKYOメンバーのクランクインの撮影日に、お休みだった喜多見チーフ(鈴木)が、プライベートで現場に来てくれたんです」と語ると、小手も「通りがかりだからという、あからさまな嘘をついてね」とエピソードを披露。これに鈴木は少し照れつつ、「そりゃあもう、チーフだからね!」と笑顔で返し、会場の笑いを誘った。

また、今作は初日から前作比160%の観客動員を記録。鈴木はそれについても率直な感謝を述べた。

「ドラマから4年、前作から2年。これだけ期間が空いた中で、前作以上の方々が劇場に来ていただいているというのは、本当に感謝しかありません。
それだけ『TOKYO MER』という作品が皆さんに元気を与えられているんだろうなと実感します」

さらに、作品を通して届いた“子どもたちの声”についても語る。

「この作品をやるようになってから子どもたちから、『医者になります』『看護師目指してがんばります』と手紙をもらうんです」

作品を通して、多くの子どもたちにメッセージを送り続けてきた鈴木。

「フィクションなんですが、僕たちがこういう映画を作ることで、『誰かを救うことに一生懸命になって人生をかけるというのは、こんなに素晴らしくて、かっこいいことなんだ』ということが、子どもたちに伝わってくれたら、嬉しいと思います」と、シリーズにかける思いを語った。

“命を守る”というテーマを真っすぐに届けてきた『TOKYO MER』。その中心で責任と情熱を持って現場を率いてきた鈴木の言葉には、作品への深い愛情と俳優としての覚悟がにじんでいた。
編集部おすすめ