女優の吉永小百合が主演を務める映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開)の本予告映像が公開となった。
『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、「女性だけで海外遠征を」を合言葉に結成されたエベレスト(ネパール名でサガルマータ、中国名でチョモランマ)日本女子登山隊の副隊長として知られる女性登山家・田部井淳子氏の実話を基にした作品。
主人公・多部純子(田部井淳子氏がモデル)を演じるのは今作で映画出演124本目となる、女優の吉永小百合。純子を支える夫・正明を演じるのは数々の映画賞を受賞している名優、佐藤浩市。純子の盟友であり、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役には、吉永と映画『最高の人生 の見つけ方』以来、5年ぶりのタッグとなる天海祐希。青年期の純子役はアーティスト活動から俳優活動まで多方面で活躍しているのん。さらに、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずきらがキャスティングされており、険しい高峰へ向けて実力派の俳優たちが揃った「パーティー」となった。
公開となった本予告映像は、周囲が何も見えないほどのホワイトアウトの中、一歩、一歩前に進む純子を捉えた場面から、時を経てかつての仲間の墓前で「私は今、山を下りている途中よ」と声をかけ、降りしきる雨の中、夫・正明との二人だけの会話をするシーンが映し出される。母になってなお、山への 挑戦を続ける母に反発し、学校で暴れる息子からは「だから、人が離れていくんだよ」と冷たい言葉を浴びせられる純子。そんな彼女を支え続ける正明に「すごいなあ、お父さんは。待つことの天才だね」と日頃からの感謝の想いを伝える純子は、病に侵されても山に登り続けることを諦めず、2011年の東日本大震災で被災した東北の高校生のために夏休みに富士山に登り、日本一の山から、次なる東北を支える「勇気」と「元気」をもらって前へ進んでいってほしいという願いを込めて"東北の高校生の富士登山 登ろう!日本一の富士山へ"というプロジェクトを立ち上げる。その姿や、「守ってやりたいと思わないか」という正明からの言葉に後押しされ、家族から距離を置いていた息子・真太郎(若葉竜也)もプロジェクトに参加し、共に山に登り始める。自分の全てをかけて山へ挑み続けた純子が登山家として、母として、妻として、一人の人間として、最後に"てっぺん"の向こうに見たものとは何だったのか──。
あわせて、8月15日にムビチケが発売となることも発表された。
詳細はムビチケWebサイトを参照いただきたい。
(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
【編集部MEMO】
本作は、女性登山家である田部井淳子氏が執筆した『人生、山あり“時々”谷あり』をベースにしている。1975年にエベレストの女性世界初登頂に成功。その後も挑戦は続き、生涯で76カ国の最高峰・最高地点の登頂に成功している。映画では実話と、前出の著作を基に、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた姿を描いている。
編集部おすすめ