キリンホールディングスは9月9日、電気の力で減塩食品の塩味やうま味を増強する減塩サポート食器「エレキソルト」シリーズの新製品として「エレキソルト カップ」を発売。既存の「エレキソルト スプーン」もリニューアルして販売を開始した。
直販価格はカップが26,950円、スプーンが24,750円。

エレキソルトは、微弱な電流を食品に流すことで塩味を約1.5倍に増強させる独自技術を搭載した食器。2024年5月にスプーンタイプを発売して以来、「スプーン以外の形態も欲しい」との声や、スプーンを使わずに汁物を飲む習慣のある利用者のニーズを受けて、カップタイプの開発に至った。

「エレキソルト カップ」は、カップ内部の電極から微弱な電流を流し、汁物や麺類の塩味とうま味を増強する。3段階の強度調整が可能で、食洗機での洗浄にも対応する。本体サイズは約W101×D130×H88(mm)、重さは約186g(電池含まず)。電源は3V リチウムコイン電池(CR2032)。

リニューアルした「エレキソルト スプーン」は、先端の小型化や食洗機対応、より自然な動作での効果発揮などの改良を加えた。デザインも一新し、カップとの統一感を図っている。本体サイズは約W39×D201×H28 (mm)、重さは約57g(電池含まず)。電源は3V リチウムコイン電池(CR2032)。

エレキソルトに搭載されている技術は、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室との共同研究により開発。
減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させる独自の電流波形技術として特許も取得した(特許第7704793号)。

同社は今後、エレキソルトシリーズのさらなるラインアップ拡充を進めるとともに、塩味やうま味以外の味覚領域にも技術開発の対象を広げる計画。2026年にはアジア圏での販売開始を目指し、グローバル展開を視野に入れている。

現在は公式オンラインストアでの販売のみだが、11月以降はハンズ、ビックカメラなど量販店での店頭・オンライン販売も予定している。
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