○COMPUTEX 2025で展示していたEVチャージャーが日本で販売開始へ
2025年9月17~19日に幕張メッセで開催されていた、「第18回国際スマートグリッド展」では我々もよく知るMSIがブースを出展。パソコンではなく、EVチャージャーを展示していました。
メインに取り上げていたのは据え付け型の標準充電器「EV Lifeシリーズ」で、最もシンプルな無印、RFIDに対応したEV Life Plus(会場展示なし)、さらに7インチ液晶とQRコードにも対応したEV Premiumのラインナップです。すべて200V入力に対応しており、最大充電能力は6kWと標準速度なので、日米で標準的なType Iコネクタ(SAE J1772)を採用しています。
説明員によると、シンプルな無印は自宅ガレージに設置しての利用が想定されており、RFIDやQRコードでの認証機能に対応した上位製品は集合住宅や商業施設での設置を主として想定されているとのこと。
このため、販売も基本は代理店による営業となり、価格は交渉次第とも言えますが、自宅利用が想定されるEV Lifeはビックカメラで149,800円で販売(外部サイト)されており、すでに希望価格がわかる形になっています。
EVシリーズは黒のみで少々ゴツイ印象がありましたが、来年の販売を予定しているのが「Eco Lifeシリーズ」。こちらは一回り小さなボディと白ケースでスッキリした印象があります。Eco Lifeと5インチの液晶付きのEco Premiumが予定されています。
MSIの方にEV製品を日本向けに展開していくモチベーションについて伺ったところ、パソコン製品を日本でも出荷していることでメーカー認知度がしっかりあること、きちんと安全認証を取った製品であることに加え、本体ディスプレイ以外にも自社製モバイルアプリが用意したことでUIの良さがあり、充電状態の把握や「充電は電気代の安い深夜に行う」ようなスケジュール設定が可能な機能面の充実もアピールしていました。
現在販売中のもう一つの製品が、EVカーキャンプ時や移動先での非常時に役立ちそうなEZgo。こちらは100Vにも対応したポータブル製品です。200Vだけでなく100Vにも対応しているので、200Vコンセントを車庫に新設する工事を考えると既存の車庫で使うニーズもありそう。
こちらは100Vで1.2kW、200Cで3.2kWまでの充電に対応します。
移動中はなるべく短時間で多くのチャージを行いたいため、急速充電に目が行きがちですが、特に移動直後だとバッテリの発熱もあり、思ったほどのチャージが行えない事もありますし、過度な急速充電はバッテリを傷める事にも繋がります。