不動産メディア運営やAI事業を展開するAZWAYは、20代~60代以上の男女300人を対象に実施した「住宅購入・住宅ローンに関する意識調査」の結果を2026年3月19日に発表した。調査は2026年1月6日~15日の期間、インターネット調査にて行われ、住宅購入の状況やペアローンへの印象、不安点などを分析した。


○住宅購入の現状、過半数が持ち家に居住

現在の住まいと住宅購入経験について聞いたところ、「持ち家(自分名義)で住宅ローン返済中」(34.0%)が最多となった。次いで「持ち家(自分以外の名義)に居住」(23.7%)、「賃貸に住んでいる」(16.3%)、「持ち家(自分名義)で住宅ローンなし」(10.0%)と続いている。将来的な検討層では「将来的に住宅購入を検討したいが時期は未定」(7.0%)のほか、「これから1年以内に住宅購入・ローン契約予定」(2.3%)や「1-3年以内に住宅購入を検討中」(2.3%)、「過去に住宅購入・ローン利用経験あり」(2.0%)という結果になった。全体の半数以上が持ち家に住んでいる一方で、将来的な購入検討層も一定数存在していることがうかがえる。
○ペアローン、利用者は約1割

ペアローンの利用・検討経験については、実際に「ペアローンを組んだ」は12.7%(38人)にとどまった。最も多かったのは「ペアローンは検討しなかった」(53.7%)で、次いで「住宅ローンは利用・検討せず、ペアローンも検討していない」(21.3%)となった。また、「ペアローンを検討したが組まなかった」(10.3%)や「ペアローンを検討したが、購入/契約自体を見送った」(2.0%)という層も一定数存在している。全体の約4人に3人が現時点ではペアローンを具体的な選択肢として捉えていない状況が判明した。
○ペアローンの印象、「リスク高い」が最多

ペアローンに対するイメージは、「リスクが高いと思う」(33.0%)が最も多く、続いて「ペアローンについてよく分からない」(28.0%)、「仕方ない」(25.3%)、「賢い方法だと思う」(13.7%)となった。経験の有無で比較すると、ペアローン経験者38人の印象は「仕方ない」(50.0%)や「賢い方法」(44.7%)が中心で、「リスクが高い」は5.3%にとどまる。一方、未経験者262人の印象は「リスクが高い」(37.0%)や「よく分からない」(32.1%)が強く出た。経験者は現実的・肯定的な回答が中心であるのに対し、未経験者はリスクや理解不足を強く感じている実態が浮き彫りになった。

住宅ローン、将来の収入や家計維持に強い懸念


住宅ローンで不安・気になること(複数回答)では、「将来の収入変動(転職・育休・病気など)」が76.0%(228人)と突出した。次いで「返済負担の割合や家計管理」(47.7%)、「離婚・別居など、家族関係の変化」(41.7%)、「万一の際の保障」(20.0%)、「名義・持分・権利関係が複雑そう」(18.0%)となった。雇用や健康といった個人ではコントロールしにくい要因が、最大の懸念となっている状況だ。
○住宅ローンの返済シミュレーションに関心

住宅購入やローンで知りたいことでは、関心が分散する結果となった。「離婚・別居・収入減など『もしも』の対応」(22.7%)が最多で、僅差で「毎月の返済額・家計への影響」(22.3%)が続く。「特に知りたいことはない」(19.7%)や「共働き・ペアローンのメリットとデメリット」(17.7%)、「金利タイプや金融機関の選び方」(13.7%)なども挙がった。長期的な契約におけるリスク対応や、日常的な家計への負担を把握したいとする声が上位を占めている。
○情報収集の実態、対面と公式サイトが主なソース

参考にしている情報源(複数回答)は、「不動産会社・住宅展示場・営業担当」(45.0%)が最も多く、次に「銀行や金融機関の公式サイト」(41.0%)が高い割合を占めた。これらに次いで「SNSや動画サイト」(27.0%)、「家族・友人・知人の体験談」(26.3%)、「比較サイトや住宅情報メディア」(26.0%)となった。「特に情報収集はしていない」は17.0%だった。対面での説明や公式情報を重視する傾向がある一方で、情報収集をしていない層も一定数存在している。
○住宅ローンの返済負担と制度への不安が交錯

300人全員による自由記述の内容を分析したところ、「返済負担に関する言及」(52.7%)や「ペアローンに関する言及」(50.3%)が半数を超えた。
このほか「不安・心配に関する言及」(42.3%)、「金利に関する言及」(39.0%)、「収入変動に関する言及」(39.0%)なども目立っている。「ペアローンを組みたいが、デメリットを知らないと怖い」といった、複合的な不安を感じている声が寄せられた。
○まとめ

調査の結果、住宅ローンに関する最大の不安は将来の不確実性であることが判明した。ペアローンについては、利用経験の有無によって受け止め方に明確な差があり、理想的な選択というよりは必要性に応じて選ばれている実態がうかがえる。長期にわたる返済を見据え、ライフイベントや家庭環境の変化そのものが大きな不安要因となっている。
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