NISAの定番として人気の“オルカン”ですが、米国株に目を向けると、過去1年で40%を超えるリターンを記録したファンドもあります。今回は、NISAで購入できる米国株ファンドのなかから、過去1年・3年・5年のいずれかでオルカンを上回った5本をピックアップ。
テクノロジー、製造業、金融、インフラなど、それぞれの特徴と実績を紹介します。
米国株に集中投資をするメリット

米国株への集中投資には、世界最大規模の米国株式市場の成長による恩恵を受けられるメリットがあります。世界をリードする企業や成長分野に投資を集中させることで、大きなリターンを得られる可能性があります。

ただし、集中投資は大きな財産を築く原動力になる一方、下落時のリスクも大きくなります。米国集中ファンドは、自身のリスク許容度や資産全体のバランスを踏まえて、投資割合を検討する必要があります。

オルカン超えを記録した米国株ファンド5選

米国株に投資するアクティブファンドのうち、オルカン超えを記録したファンドを5本紹介します。いずれもNISAの成長投資枠の対象商品です。ただし、取扱状況は金融機関によって異なります。

※リターンは2026年7月31日時点、純資産は2026年8月3日時点
※トータルリターン1年・3年・5年のうち1つでもオルカンを超えたファンドを選出
○USテクノロジー・イノベーターズ・ファンド

米国の上場株式の中から、IT技術の開発・進化・活用により、高い成長が期待できる企業の株式に投資を行います。銘柄選定などの運用は、ティー・ロウ・プライス・アソシエイツ・インクが担当。同社は情報技術関連企業への投資に強みを持っています。

2026年5月時点の目論見書によると、組入れ上位銘柄はアップル8.96%、エヌビディア8.81%、ブロードコム8.48%、KLAコーポレーション6.95%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ6.89%などです。


○米国製造業株式ファンド

「USルネサンス」の愛称が付いているファンドで、主に米国の製造業に関連した株式を実質的な投資対象としています。2019年まで純資産は伸び悩んでいましたが、2020年以降に上昇に転じています。

組入れ上位銘柄はカルマン・ホールディングス、BWXテクノロジーズ、カーティス・ライト、ハウメット・エアロスペース、ジェネラル・エレクトリックなど。業種別では資本財が60%以上と大きな割合を占めています。

○マニュライフ・米国銀行株式ファンド(資産成長型)

主に、米国の銀行・金融機関の株式に投資を行うファンドです。資本構成や資産の質、経営陣の能力、収益率などを精査し、中長期的に持続的な成長が期待される銘柄を選定します。

2026年4月の目論見書によると、組入れ上位銘柄はピナクル・ファイナンシャル・パートナーズ、M&Tバンク、シチズンズ・ファイナンシャル・グループなど。地方銀行から都市銀行まで、100銘柄で構成されています。

○米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジなし)

こちらのファンドの投資対象は、米国のインフラ構築に関わる企業の株式です。インフラ設備の建設、改修・メンテナンス、建設資材の生産あるいは輸送などに関連する企業の株式を選定します。

純資産は2017年のピークを境に下落し、しばらく伸び悩んでいましたが、2023年から持ち直す動きを見せました。主な組入れ銘柄はクアンタ・サービシーズ、パーカー・ハニフィン、マステック、エムコア・グループなどです。


○米国バイオ&テクノロジー株オープン

米国上場企業のうち、バイオテクノロジー・IT・テクノロジー・先端技術製品などの分野の企業に集中投資を行うファンドです。3カ月ごとに決算を行い、分配金が支払われることもあります。

2026年の目論見書によると、主な組入れ銘柄は、半導体ではブロードコムやエヌビディア、バイオではインスメッドなどです。業種の構成比はバイオテクノロジー・医薬品が32.51%、半導体が28.37%、ソフトウェアが10.59%となっています。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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