シーホース三河は4月27日(土)、28日(日)、ホームのウィングアリーナ刈谷で公式戦初顔合わせとなった佐賀バルーナーズとの対決を行った。

Game1、序盤に二桁リードを築き幸先の良いスタートダッシュを切る。

ターンオーバーから3Qに同点に追いつかれるが、エース西田(優)が要所で得点し佐賀の逆転を許さず8点差で白星を飾った。

CS進出マジック「2」で迎えた佐賀バルーナーズとのGame2は、長野が5本の3Pシュートを決めるなど両者ともに3Pシュートの確率が高く、一桁点差の我慢比べとなる。しかし終盤の大事な場面で佐賀に3Pシュートを決め切られ、79-89でマスト・ウィンゲームを落とした。

【関連記事】Bリーグシーホース三河の西田優大が語る「切り替えの大事さ」。東海大伝統の「24時間ルール」って何だ?

B1リーグ・シーホース三河、ホームで佐賀に手痛い敗戦。CS進...の画像はこちら >>

―試合結果―
2024年4月27日(土)
三河 〇 73 – 65 ● 佐賀
(三河通算成績 34勝23敗)

1Q 三河 26–9 佐賀

西田(優)、ガードナーを中心としたオフェンスで二桁リードを築く

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

佐賀のプレッシャーディフェンスから先制点を許すが、すかさず#54ガードナーがゴール下へのアタックで反撃する。佐賀#2ガルシアを中心に得点を重ねられる中、#54ガードナーの技ありのシュートと3Pシュートで9-6と逆転に成功する。

開始5分半、#19西田(優)の3Pシュート、ブロックショットでチームを勢いづけると、#54ガードナーがアーリーオフェンスからバスケットカウントを獲得、さらには#19西田(優)のキックアウトから#43イが冷静に3Pシュートを射抜き18-8と一気に二桁リードを築く。

佐賀のタイムアウト明けも強度の高いディフェンスを継続し得点を許さない。残り1分に#32シェーファーが3Pシュートを放つと、ラストワンプレーで#7長野の鋭いパスから#0オーガストが得点し、26-9とリードを拡大して1Qを終える。

2Q 三河 43–31 佐賀 (三河 17–22 佐賀)

エース西田(優)が要所で3Pシュートを決め切りリードを保つ

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

佐賀#23チャイルズのインサイドアタック、#55ハレルソンの3Pシュートで0-7のランで先行される。三河のタイムアウト明け、#54ガードナーが3Pシュートを射抜くが、佐賀#2ガルシアにドライブで応戦される。

開始2分半、#18角野がゴール下へのダイブから得点すると、#7長野がハードなディフェンスと鋭いドライブでチームの士気を上げる。

しかし、佐賀の3Pシュートを中心としたオフェンスで33-26と一桁差に迫られ主導権を掴みきれない。#19西田(優)が3Pシュートを返上し再び二桁差に押し戻すが、佐賀#55ハレルソンに3Pシュートを決められ、激しい攻防が続く。

3Q 三河 55–51 佐賀 (三河 12–20 佐賀)

B1リーグ・シーホース三河、ホームで佐賀に手痛い敗戦。CS進出マジックは「2」のまま最終節へ

一時は同点に追いつかれるが、攻守ともに修正し逆転を許さない

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

華麗なボールムーブから#43イが3Pシュートを射抜いて先制するが、佐賀に立て続けに3Pシュートを決められ、48-42と6点差に迫られる。三河のタイムアウト明け、#54ガードナーとのコンビプレーから#19西田(優)が得点するも、その後は佐賀のハードなディフェンスの前に得点できない時間が続く。

佐賀#60フィーラー、#34井上を中心に得点を重ねられ50-50と試合を振り出しに戻される中、#54ガードナー、#32シェーファーがゴール下で力強さを発揮し逆転を許さない。タイムアウト明け、#0オーガストがダンクを返上すると、ディフェンスでは#10レイマンが強烈なブロックショットを炸裂させ、良い流れを作り4点リードで4Qを迎える。

4Q 三河 73–65 佐賀 (三河 18–14 佐賀)

徹底したチームディフェンスで逆転を許さず8点差で勝利した

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー。

#7長野のエナジー全開のドライブで先制し幸先の良いスタートを切る。佐賀#60フィーラーに3Pシュートを決められるが、#7長野がドライブから#0オーガストのダンクを演出し主導権を譲らない。

三河が得点すれば佐賀が得点し返す拮抗した展開の中、残り3分に#10レイマンがドライブから得点し均衡を破る。ファン・ブースターが一体となり佐賀#23チャイルズに大ブーイングを浴びせ2本ともフリースローを落とさせると、エース#19西田(優)が個人技から加点し70-63とリードを広げる。

佐賀#2ガルシアのドライブで反撃されるが、#10レイマンのアーリーオフェンスから#32シェーファーが得点を重ね、佐賀に反撃の糸口を与えない。終盤まで徹底したチームディフェンスで佐賀の得点を許さず、73-65で白星を挙げた。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

非常に良い入りができた試合だったと思います。前半は総じて良い形を取ることができました。

ただ、3Qの入りのターンオーバーが自分たちを苦しめてしまったと思います。2点リードまで追い詰められた苦しい状況、逆境を自分たちで打破できたことは大きかったです。何よりこの先を考えた時に、クロスゲームをしっかり勝てたことは良い経験になったと思います。

改めて佐賀さんはアイデンティティの明確な良いチームだと思いました。映像を観て修正点を確認して、明日の試合に臨みたいです。

-要所で#19西田選手が得点を取ってチームを救ったと思います。GAME2、最終節の三遠戦に向けて彼に期待することを教えてください。
彼らしさが少しずつ戻ってきたと思います。選手として、怪我をしてから2ヶ月間リハビリでゲームができないというのはタフだったと思います。

この数試合、良いアタックや彼らしいディフェンスをしていて、復調のきっかけを垣間見ることができていました。まだまだ彼の本来のリズムになるのはこれからだと思いますが、素晴らしい選手・シューターだと彼を信頼しています。

また非常にハードワーカーで、もっと成長すると思っています。

今日の数字を見ても、彼に課題を与えていたリバウンドをオフェンス2、ディフェンス2の合計4つ取れています。こういった細かい成長を重ねることができており、少しずつ成長できる選手だと期待しています。

B1リーグ・シーホース三河、ホームで佐賀に手痛い敗戦。CS進出マジックは「2」のまま最終節へ

―試合結果―
2024年4月28日(日)
三河 ● 79 – 89 〇 佐賀
(三河通算成績 34勝24敗)

1Q 三河 22–29 佐賀

高確率に3Pシュートを決め合うアップテンポな展開に

スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

#11久保田が#10レイマンの3Pシュート、#54ガードナーのバスケットカウントをお膳立てして6-0と先手を取る。

佐賀は#25角田のカットイン、#60フィーラーのバスケットカウントで応戦。ターンオーバーからファストブレイクを許して6-7と逆転されると、佐賀#60フィーラーの3Pシュート,#2ガルシアのアタックと内外から得点を重ねられ、9-18と一気に流れを持っていかれてしまう。

タイムアウト後、#7長野が3Pシュートで反撃の狼煙を上げる。佐賀は#34井上の3Pシュートで対抗するが、#10レイマンのドライブ、3Pシュートの連続得点で4点差に詰め寄る。佐賀はタイムアウトで流れを切ろうとするが、#7長野のスティールから#0オーガストがファストブレイクで加点。残り2分に#7長野の3Pシュートで22-23の1点差に迫る。

しかし終盤、佐賀#25角田の3Pシュート、#23チャイルズのダンクなどで7点のリードを築かれる。

2Q 三河 40–39 佐賀 (三河 18–10 佐賀)

フィジカルなディフェンスで10失点に抑え、逆転して後半へ

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

佐賀#30狩野のアウトサイドシュートで先制されるが、#32シェーファーの3Pシュートやハイロープレーから#0オーガストがバスケットカウントをもぎ取ってワンポゼッション差に追い上げる。

身体を張ったディフェンスで佐賀の攻撃を単発に終わらせると、#7長野と#54ガードナーの息のあったプレーで崩し、開始4分にファストブレイクから#27石井が3Pシュートを射抜いて33-33の同点としてオフィシャルタイムアウトに入る。

その後は両者一歩も引かない熾烈な主導権争いを繰り広げるが、#54ガードナーが2本の3Pシュートを含む7得点を挙げて、1点リードで試合を折り返す。

3Q 三河 59–60 佐賀 (三河 19–21 佐賀)

B1リーグ・シーホース三河、ホームで佐賀に手痛い敗戦。CS進出マジックは「2」のまま最終節へ

長野がハードなディフェンスと3Pシュートで牽引

スタートは、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

立ち上がりはオフェンスが重くなり、佐賀#25角田の3Pシュートなどでリードを5点に拡大される。

#54ガードナーのバスケットカウントで巻き返し、#7長野がオフェンスファウルを誘発するなどハードなディフェンスでチームを鼓舞すると、開始3分半に#43イの3Pシュートで逆転。さらに#7長野の連続3Pシュートで53-47とリードを6点に広げる。

しかし佐賀も#25角田の3Pシュート、#23チャイルズのバスケットカウントで譲らず、#25角田のドライブで勝ち越される。以降はシーソーゲームに突入。終了間際に#27石井のドライブに#0オーガストが合わせて1点差で勝負の最終Qを迎える。

4Q 三河 79–89 佐賀 (三河 20–29 佐賀)

手痛い敗戦。CS進出マジックは「2」のまま最終節へ

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#18角野、#27石井、#43イ。

開始早々、#0オーガストがスティールからプッシュしてダンクを叩き込んで逆転する。

そのまま勢いに乗るかと思われたが、その後はアウトサイドシュートを決め切ることができずオフェンスが停滞。徐々に佐賀に点差をつけられ、開始3分に#55ハレルソンの3Pシュートで63-70と7点のビハインドを背負う。

その後も得点を奪えず重苦しい時間が続くが、#0オーガストがリバウンドで食らいつく。

オフィシャルタイムアウト明け、#32シェーファーがカットインからフリースローを獲得。残り4分半に#7長野が5本目の3Pシュートを沈めて70-74と4点差まで追い上げる。

ファン・ブースターも大青援で反撃ムードを作り、残り2分に#0オーガストの3Pシュートで2点差に肉薄するが、直後に佐賀#60フィーラーの3Pシュートを決め返されて逆転することができない。

ファウルゲームに持ち込むが、残り45秒に佐賀#34 井上に3Pシュートで8点差とされてしまう。最後まで勝利への執着心を出したが、79-89で逃げ切られた。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

良い試合だったとは、とても言えません。

スタートに自分たちで自分たちを苦しめてしまい、2Qで少し自分たちを取り戻しかけたけれども、継続できなかったことが悔やまれます。集中力や細かい点でのレベルが、勝つレベルではなかったと思います。

チームプランの遂行レベルや、相手選手の特徴への理解といった細かい点がしっかりやり切れたかどうかが勝敗を分けたと思います。

レギュラーシーズンは来週で最後になりますが、1試合1試合学んで成長するという点は何ら変わりません。今日の試合から学び、改善して来週末に臨みたいと思います。

-次のホーム三遠戦、たくさんのファン・ブースターが来場され青援をくださると思います。メッセージをお願いします。
本当にシーズン通してたくさんの方たちに来場してもらいサポートしていただきましたが、その集大成だと思います。多くのファン・ブースターの皆さんに足を運んでいただいて、シーホース三河のバスケットボールをお見せしたいと思います。

我々はこれまでもチャレンジし続けてきましたが、来週末は大きな大きなチャレンジになると思います。間違いなくファン・ブースターの皆さんのサポートが必要となります。青援が我々にとても大きなエネルギーになっていますので、大きな青援で我々を後押ししていただければと思います。