ジャッジのスライディングが妨害に当たると物議をかもしている(C)Getty Images

 ヤンキースのアーロン・ジャッジが現地時間4月28日(日本時間29日)、敵地でのブルワーズ戦に「3番・中堅」で出場。6号ソロを含む3安打3打点と大暴れし、チームの15得点快勝に貢献している。

 だが、その一方でジャッジが二塁へのスライディングで相手の一塁への送球を妨害したと物議をかもしている。

【動画】妨害か!?物議を醸すジャッジが二塁へスライディングするシーン

 米メディア『MLB.com』のヤンキース担当であるブライアン・ホック記者は、自身の記事の中で「人々の話題をさらったのは、ヤンキースの主将が二塁に滑り込んだことだった」と、伝えている。

 ジャッジは、4-4の同点で迎えた6回に先頭打者で四球を選んで出塁。続くアレックス・バードゥーゴの二ゴロで二塁へ滑り込んだ際に、左手を高く上げて併殺を妨害するようなプレーを行った。結果的にジャッジの「オーブンミット」型のハンドプロテクターに送球が当たり、一塁のアウトは妨害された。

 ブルワーズのパット・マーフィー監督はジャッジが送球を妨害したと審判に抗議したが、受け入れられず、その後、ヤンキースが一挙7得点を上げるビッグイニングとなった。

 米メディア『Talkin’ Baseball』はX上で「アーロン・ジャッジは自分のスライディングに何も問題はなかったと考えている」と投稿。また、ジャッジが「僕が二塁にスライディングしている写真をどれでも見返してみればいい。いつもそうだった」と、コメントしたと伝えている。

 この投稿にファンからは「つまり彼はいつも不正行為をしようとしているということですか?」「妨害と判定されなくても許されるわけではない」と、憤りの声が上がっている。

 また、同メディアは「アーロン・ジャッジはいつも今日のようにスライディングしている」と、別の試合でもジャッジが二塁へ左手を上げて滑り込んでいる映像を添えて投稿した。
 
 試合後、審判はジャッジのプレーに対し「彼のスライディングは自然なものではなかった。

妨害と判定するべきだった」と、判断が誤っていたことを認めたと、地元メディア『Milwaukee Journal Sentinel』が伝えている。

 ジャッジはこの日、左中間へ今季6号となるソロ本塁打を放っている。打球速度は115 .9マイル(186.5キロ)、飛距離は441フィート(134.4メートル)の弾丸アーチで、ドジャース大谷翔平が現地時間同23日(日本時間同24日)に放った118.7マイル(191.02キロ)の6号に次いで、今季MLB2位の打球速度を計測した。

 華々しい一発を放ちながら、走塁でのプレーで批判を浴びてしまったジャッジ。本人に仮に妨害の意図がなかったとしても、疑われるようなプレーは避けなければならない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]