堂々たるピッチングで4番の牧を封じた堀田(C)産経新聞社

 巨人は4月28日に行われたDeNA戦(横浜)に6―2で勝利。打順に大幅に手を入れて臨んだ試合で、今季最多タイの計12安打で6得点を挙げDeNAを退けた。

 最近はなかなか点を奪えなかった打線が鮮やかにつながった。

【動画】1番に入った丸が4回に先制タイムリーを放ったシーン

 今季初めて1番で起用された丸佳浩は3安打3打点の猛打賞。3回先頭の打席で右前打を放つと4回二死二塁でも初球を捉え、中前へ運び先制適時打をマーク。6回二死二塁の好機には二塁適時打をマークと8回の犠飛を含め、3安打3打点と託されたリードオフマンの役割をしっかり果たした。

 この日は2番に入ったルーキーの佐々木俊輔も3安打、今季初の3番に入った吉川尚輝も2二塁打と打線が爆発。「3点以上」が課題とされたチームで6得点を奪った。


 
 快勝をもぎとったのはブルペンの奮闘も大きかった。この日、先発の高橋礼は7四球と乱調、2-2で迎えた5回一死満塁のピンチに2番手としてマウンドに上がったのは19年のドラ1右腕・堀田賢慎だった。

 相手4番の牧秀悟に対し、1ボール2ストライクと追い込むと制球力抜群のチェンジアップで三ゴロ併殺に仕留める。わずか4球で火消しに成功、その後のチームの逆転で22年8月5日のヤクルト戦(神宮)以来となる632日ぶりのプロ3勝目を飾った。

 現在チーム防御率は12球団トップの「2.01」(28日現在)。好調をキープする要因として先発陣の後を継ぐ、中継ぎ陣の奮闘も大きいとされる。

勝ちパターンの西舘勇陽、バルドナード、大勢以外にも僅差の場面で登場する、泉圭輔、井上温大らリリーフ陣がしっかり結果を残している。

 中でもこの日、2番手で登板した堀田はすでに先発も経験したが、再びリリーフに戻り存在感を高めている。

 高卒5年目、19年のドラ1右腕はこれまでも本格覚醒が期待されてきたが、150キロ台の球威ある直球、フォークなど緩急を使った自在な投球で打者を封じ込めている。

 指揮官もたたえた”絶妙火消し”でチームは2カード連続の勝ち越しで貯金3とした。

 投手力が安定しているだけに打線の爆発を待つばかりだったが、明るい兆しが見え始めた巨人。3、4月の勝ち越しも決定、2カード連続の勝ち越しで貯金3とした。

首位阪神を粘り強く追っていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]