エンゼルスでメジャーデビューを飾ったクリストファク。(C)Getty Images
現地時間4月28日に本拠地で行われたツインズ戦でエンゼルスは5-11と完敗。
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チームが5点差をつけられた8回からマウンドに立った右腕は、前日にコールアップされ、トリプルAの試合開催予定地だったテキサスから急遽合流した影響もあり、制球が定まらずに2回(39球)を投げ、被安打3、四死球2、2失点。最高の結果こそ出なかったが、2019年にドラフト14巡目指名を受けた男はキャリアの第一歩を踏み出した。
試合後に「信じられない瞬間だった。僕が夢見てきたことだから」と感慨深げに振り返るクリストファクにとって、メジャーのマウンドは単なるものではない。
「壮絶」という言葉で片づけられるほど、簡単ではない問題を乗り越えてきた。
15歳の青年が受けた心の傷の大きさは想像に難くない。それでも「自分が、自分と同じような悲劇を経験した人たちのためにインスピレーションになりたいんだ」と語るクリストファクは、こう力強く語っている。
「僕は100%そういう人たちのためにいる。野球は僕にとって最高のプラットフォームなんだ。
デビュー前には、兄のハリソンさんと電話で会話をしたという。「彼と話せたことはとても良かった。口数も、言葉も、それほど多くなかった。沈黙も多かった。でも、メッセージは伝わった」と明かしたクリストファクは、「ここまで、とても感情的で、浮き沈みの多いジェットコースターのような日々だった。でも今日、僕にもできると証明できた」と吐露。
「野球人生だけでなく、僕の人生そのものにとっても、今日という日は本当にクレイジーな出来事だ。そして、これは僕だけでなく、家族、友人、そして故郷の人々にとっても重要な日だった」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]