米メディアは「オオタニが本当に攻撃面でリーグ全体をリードするかもしれない」と評した(C)Getty Images

 2024年シーズンも1か月余りが経過したメジャーリーグ。過去、2度のMVPの実績を誇る「日本人スター」大谷翔平はドジャースに移った今季も高いパフォーマンスでファン、関係者の注目を集めている。

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 強打を誇るドジャース打線の中で、大谷は開幕から3割を大きく上回るハイアベレージをキープ。さらに持ち前の長打力も試合を重ねる毎に発揮するなど、中心打者としての期待に違わぬ活躍でナ・リーグ首位を快走するドジャースを力強く牽引している。

 その大谷のバッティングについて、4月を終えた時点でリーグトップクラスに位置付ける米メディアの声も伝えられている。スポーツサイト『ClutchPoints』が現地時間4月30日(日本時間5月1日)、開幕からの1か月間における「MVPパワーランキング」を発表。同メディア独自のランキングの中で、大谷もリーグ上位で選出されている。

 その中では、大谷同様、高い打率をマークするチームメイトのムーキー・ベッツが1位、次いで本塁打、打点でリーグ上位の数字を残しているブレーブスの主砲マルセル・オズナが2位にランク。

大谷は3位として名前が記されている。

 同メディアは「新しい環境に身を置き、私生活に影響する大きなスキャンダルを抱えていたオオタニが、4月の1か月間、いかに苦戦を強いられたかは容易に想像がつく」と論じており、その上で「だが彼はそのような外野の喧騒をものともせず、二塁打でリーグをリードしており、OPSでも優れたスタッツを残している」などと評価。

 また、「今季は投手を務める必要がないため、オオタニが本当に攻撃面でリーグ全体をリードするかもしれないと考えるのは現実的だ」と見通し、さらに「バッティングがまだ完全には整っていないように見えるときもあるものの、しっかりとスイングが定まった場合、これ以上恐ろしい打者は存在しない」とここまでの打撃についての印象を綴っている。

 加えて、今後のシーズンへの見込みとして、「彼のバットから放たれるボールは、現時点では他の誰とも違う力強さがあり、シーズンを通してその力を発揮できれば、3度目のMVPにも挑戦できるだろう」と期待を込めた。

 同メディアの指摘にもあるようにこの1か月では、さまざまな話題で大谷の名前が報じられるも、ファンやチームの期待に応え続けた。まだ始まったばかりの今シーズン、ドジャースの顔、さらに球界の主役として、背番号17の存在感はますます高まる一方だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]