山川がソフトバンクで存在感を放っている(C)産経新聞社
昨季から今季にかけて、山川穂高の周囲は何かと騒がしい出来事が続いた。
WBC優勝メンバーに名を連ねるも、シーズン開幕後に自らの不祥事が発覚。
本稿では、山川の開幕1か月を振り返ってみたい。
【動画】エグすぎる!ソフトバンク・山川が古巣の西武戦で満塁弾を放ったシーン
■4月終了時点で打撃二冠
まずは数字の面から見ていこう。
4月が終わった時点で、6本塁打&29打点はリーグトップ。
早くもチームは2桁の貯金をつくり、独走体制を固め始めた。その要因の一つに山川の存在は確実に挙げられるだろう。前後を打つ柳田悠岐、近藤健介とのクリーンアップトリオも板についてきた。
■古巣を相手に2打席連続満塁弾
今季の山川を語る上で避けて通れないのが、古巣・西武とのマッチアップだ。
4月12日、敵地・ベルーナドームで初対決。打席に立つたびに相手ファンの大ブーイングを浴び、空振りやアウトになろうものなら大歓声が注がれる。異様な雰囲気で行われたゲームで山川は1安打を記録。彼の人的補償で西武入りした甲斐野央との対戦は空振り三振に終わった。
圧巻は翌13日のゲーム。
さすがに生還後の「どすこい」パフォーマンスには、ブーイングが起こるなどの賛否があったものの、自らのバットで存在感を誇示したのは事実。古巣を相手に強烈なパンチをお見舞いした。
■今後は球宴&プレミア12のメンバー入りに注目
気が早い話だが、今現在のペースで山川が打ち続けると、シーズン終了時には30本塁打、140打点を超える計算となる。
今後の展開で考えられるのは、オールスターへの選出と侍ジャパンへの復帰について。前者はファン投票でなくとも、選手間投票や監督推薦では無視できないのではないか。もし選出されたとして、スタンドはどういう雰囲気になるのか、所属球団以外のファンに素直に歓迎されるのか気になるところである。
後者の侍ジャパンについては、秋にプレミア12を控えている。同大会は基本国内組でメンバー選出を行うため、山川が一塁/DHの有力候補になってもおかしくない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]