今季初の1試合2盗塁の大谷は延長10回に同点打を放った(C)Getty Images

 やはりこの男にはグラウンドでのプレーが似合う。ドジャースの大谷翔平が現地時間5月3日(日本時間4日)、本拠地ドジャースタジアムでのブレーブス戦に「2番・DH」で出場し、2-3と1点を追う延長10回タイブレイクで同点の適時打を放った。

試合は3-3の同点で迎えた延長11回に、ドジャースがサヨナラ勝利を収めている。

【動画】お見事!大谷翔平が延長10回に中堅へ同点の適時打を放つシーン

 メジャー最高勝率を誇るナ・リーグ東地区の強豪ブレーブスを相手に、初回一死、第1打席はチャーリー・モートンの7球目ストレートを打って一ゴロ。0-1と1点を追う3回の第2打席は、一死から四球を選んで出塁。今季6個目の盗塁となる二盗を決めると、4番・ウィル・スミスの適時打で同点のホームを踏んだ。グラウンドを駆け回る大谷が戻って来た。

 2-1と1点リードして迎えた5回の第3打席は空振り三振に倒れ、2-2の同点で迎えた8回一死からの第4打席も四球で出塁すると、二死から投手の一塁けん制球に飛び出したものの、一塁手が落球してしまい、大谷にこの試合2つ目の盗塁が記録された。

 2-3で迎えた延長10回タイブレイクに突入。大谷は一死二塁の第5打席で、カウント1-2からライセル・イグレシアスの4球目を捉えて中堅への適時打で3-3の同点にした。

 この同点打に、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は自身のXで「オオタニの素晴らしいヒットだった」と称えた。

 1日(同2日)のダイヤモンドバックス戦では今季33試合目にして初めて試合を欠場した。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』の記事によると、デーブ・ロバーツ監督は、大谷がスタメンから外れたことについて「心配する必要はない」と説明し、「この日はオオタニにとっては普通の休日だ」と語ったという。

 大谷は試合前までの打率.336、7本塁打、19打点と好成績をマーク。

2日(同3日)には真美子夫人とともに、ドジャースタジアムでチャリティーイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に出席した。

 イベントで大谷が着用していたゆったりめのスーツについて、ドジャース専門メディア『Dodger Blue』はXで「このスーツは多くの話題を呼んでいますが、ゆったりとしたスーツは日本特有のスタイルのようです」と紹介した。

 気持ちもリフレッシュして2試合ぶりのスタメン復帰を果たした大谷は、5試合ぶりの一発とはならなかったが、3試合連続出塁で今季初の1試合2盗塁も決めた。5月の大谷も引き続き目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]