苦しい試合をものにして頂点にたどり着いた日本。パリ五輪での健闘を期待したい(C)Getty Images

 U-23日本代表は5月3日(日本時間4日)、U-23アジアカップの決勝でウズベキスタンと対戦し、1-0で勝利。

準決勝ではイラクを2-0と下し、今大会の3位以内に与えられるパリ五輪出場権を獲得していたが、見事に優勝も成し遂げた。

【動画】日本が劇的なアジア制覇!山田楓喜の決勝弾&小久保玲央ブライアンのPKセーブの映像

 日本は序盤からウズベキスタンのハイプレスに苦戦。ようやく25分頃から、テンポの良いパスワークで相手のプレッシャーをいなし、攻撃の糸口を見つけていく。すると28分には、相手のパスミスを拾った佐藤恵允がチャンスを掴んだが、シュートは枠を外れた。

 後半に入ると日本は、立ち上がりから攻勢を強めた。51分には藤田譲瑠チマがミドルシュートを放つなど、アグレッシブな姿勢を見せる。

しかし、ゴールを奪えず、ウズベキスタンのカウンターを食らうシーンもあった。

 0-0で迎えた後半アディショナルタイム、試合が動く。インターセプトした高井幸大から藤田→荒木遼太郎→山田楓喜とダイレクトでパスをつなぎ、最後にボールを受けた山田がペナルティエリア手前で左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール右に決めたのだ。試合終了間際にはPK献上で絶体絶命のピンチを迎えたが、GK小久保玲央ブライアンのビッグセーブで凌ぎ、1-0で凱歌をあげた。

 この一戦を報じた韓国メディア『SPOTV news』は、次のように熱くレポートした。

「日本は強力なフィジカルを前面に出したウズベキスタンにやや苦戦。後半もウズベキスタンが攻勢をかけるなか、日本は逆襲でチャンスを狙った。後半アディショナルタイム、最後の最後で明暗が分かれた。日本は山田が先制ゴールを決め、その後、ウズベキスタンにPKを与える最大の危機を迎えた。それでも、GK小久保が相手のシュートを防ぎ、1-0でドラマのような優勝を完成させたのだ」

 アジア制覇の日本はパリ五輪本大会でパラグアイ、マリ、イスラエルと同居するグループDに入る。『SPOTV news』も早々に展望し、「アジアチャンピオンの資格でパリ・オリンピックに出場する日本はパリ五輪本戦の組分けも順調だ」と見立てている。

 一方、韓国メディア『mydaily』は大会を総括。「韓国に負けた日本が優勝、韓国に勝ったインドネシアが4位、韓国は衝撃敗退」という言い回しで綴っている。準々決勝でインドネシアに敗れ、パリ五輪切符を逃した自国にとっては、歯痒い結末だったのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]