ダルビッシュは史上3人目となる日米通算200勝を達成した(C)Getty Images

 パドレス・ダルビッシュ有が金字塔を打ち立てた。

 ダルビッシュは現地時間5月19日(日本時間20日)に行われたブレーブス戦に先発。

7回99球を投げ2安打無失点、9奪三振の好投で節目の日米通算200勝を達成した。

【動画】打者を翻弄!200勝を手繰り寄せたダルビッシュ有のナックルカーブが冴える!

 日米通算200勝は野茂英雄氏、黒田博樹氏に続く3人目の快挙となった。

 緩急を使った投球術が光った。初回、打線に3点の援護をもらうと、3回までは毎回、走者を背負いながら、ナックルカーブを有効的に使うなど粘りのピッチングを披露。4回からは4イニング連続三者凡退と強力ブレーブス打線を封じ込めた。

 本来は前日18日(同19日)の試合登板予定だったが、悪天候のためスライド登板となった。

コンディションを再び整え、偉業を達成した。

 ダルビッシュは2004年ドラフト1巡目で日本ハムに入団、そこからキャリアをスタートさせ、日本ハムで93勝、メジャーではレンジャーズ、ドジャース、カブス、パドレスと渡り歩き、計107勝を積み重ねた。

 今年4月には首の張りでIL(負傷者リスト入り)する時期もありながら、4月30日(同5月1日)のレッズ戦で今季初勝利をあげると、破竹の4連勝で節目の日を迎えた。
 
 ダルビッシュの偉業にはチーム内からも祝福の声が上がった。リック・ファーロウ記者が執筆した『MLB・COM』掲載の記事によれば、マイク・シルト監督はこの日の投球に関して「ファンタスティックだった!」と激賞、記録達成に関しても「彼は素晴らしかったとしか言いようがない。日本とメジャーリーグでのキャリア通算200勝は、素晴らしい偉業です」とコメント。

 さらにこれまでの軌跡を振り返り、「技術への長い献身があった」と自身の投球に関して探求心を欠かさなかったと高く評価した上で「彼に対する私の尊敬は並み外れている」とここまでの努力、キャリアを強く褒めたたえたという。

 ダルビッシュは試合後インタビューで「明日ダブルヘッダーの中で7イニング投げることができて良かった」とあくまでチームファーストの姿勢を崩さなかった。

 そんなダルビッシュだからこそ、多くの選手が慕う存在となっている。

 今後の快投も楽しみにしたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]