石川は実戦で快投を続けている(C)産経新聞社

 今季から巨人に新加入となった左腕、石川達也が順調にアピールを続けている。

 阿部慎之助監督はキャンプ打ち上げとなった25日、石川に関して、今後は先発チャレンジの可能性も示唆したと報じられている。

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 法大から2020年育成ドラフト1位でDeNAに入団した左腕は22年に支配下登録されて1軍デビューすると23年は28試合で3ホールド、防御率1.97。昨季も15試合で2ホールド、防御率1.93と安定したパフォーマンスを示していたが、DeNAから戦力外となり、その後、巨人入りした。

 投球内容の素晴らしさもさることながら、石川を支えているのは反骨心ともいえるだろう。昨年まで在籍したDeNAでは安定したパフォーマンスを示しながら、戦力外通告を受けた。 

 登板後のコメントも18日の古巣DeNAとの練習試合は2回無安打2奪三振とパーフェクトに抑えた後に「出したことを後悔させてやろうかな」、ほかにも「ジャイアンツで腕がちぎれて終わってもいいぐらいの気持ち」など、強いやり返しの気持ちがこもったコメントがここまで、伝えられている。近年ではここまで気持ちをはっきりと前面に出す選手も珍しく、反骨心、ハングリー精神はプロの世界で活躍に大事な要素でもある。

 23日の広島とのオープン戦(沖縄・那覇)でも2-7の9回に5番手として登板。先頭の矢野雅哉を遊ゴロ、続く小園海斗を遊飛に打ち取ると、最後は内田湘大から空振り三振を奪い、1回を投げ3者凡退と広島打線を封じ込めた。

 安定感あるパフォーマンスを示し続ける左腕にはSNS上でも、投げるたびに「なぜ(DeNAを)戦力外になったか、わからん」という声があがる事態ともなっている。

 今後は開幕に向け、さらにギアを上げていくことが求められる。ふるい落としがし烈さを増す中、今後のオープン戦の登板内容が話題を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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