小笠原が上々のスタートを切った(C)Getty Images

 初の実戦マウンドで上々のピッチングを披露した。

 ナショナルズの小笠原慎之介が現地時間2月23日(日本時間24日)、メッツとのオープン戦で先発登板し、1イニングを投げ無失点に抑えている。

キャンプ地であるフロリダ州ウェストパームビーチで行われたこのゲーム、小笠原は移籍後初めてとなる対外試合で打者4人、被安打1という投球内容で“デビュー戦”を終えた。

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 昨今の海を渡る日本人選手の活躍ぶりから、小笠原も今オフの入団以降、投球スタイルや起用法などについてさまざまな関心が寄せられていた。キャンプを順調に過ごし、オープン戦最初の登板も無難にこなすなど、新たな環境へしっかりと適応をみせている印象だ。

 日本人左腕の今回のピッチングは短いイニングとなったものの、現地メディアでは高く評価されているようだ。スポーツサイト『Sports Illustrated』がこの日の小笠原のパフォーマンスを中心に、ナショナルズ投手陣についての見解を綴っている。

 その中で同メディアは小笠原に対し、「当初はブルペン要員と見られていたが、球団側は彼を先発として獲得したことを強調し、オープニングデーのロースター入りを目指す十分なチャンスが与えられている。その中で迎えた初登板、オガサワラはまずまずのスタートを切った」と振り返っている。

 また初登板の内容も記しており、「この試合では1イニングのみの登板だったが、先頭打者のタイロン・テーラーを2球でフライアウトに仕留めると、続くフランシスコ・アルバレスも初球でライナーアウト。ジェシー・ウィンカーに二塁打を許したものの、最後はショートゴロで無失点に抑えた」とレポート。さらに、「ゾーン内の制球には課題が残るが、昨季NLCSを戦ったメッツの打者を相手に落ち着いて対処できたのは好材料だ」と評している。

 この試合では小笠原とともに先発枠を争う、左腕のミッチェル・パーカーも好投しており、同メディアは、「ナショナルズの投手陣全体としては悪くない出来だった。特に評価すべきはオガサワラとパーカーの投球。

先発ローテーション最後の枠を争う2人がそろって結果を出したのは、チームにとってもポジティブな要素だ。オープニングデーに向けた競争がますます激しくなりそうだ」などと見通している。

 ここからシーズンでの登板、さらに先発ローテーション入りを目指す小笠原。現地メディアからも賛辞が送られる好ピッチングで、大舞台への確かな一歩を踏み出した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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