ボスラーは140メートル弾が話題を集めた(C)産経新聞社
各球団、開幕まで残り1か月。これからオープン戦を経て、本格的にオーダーを固めていく中で鍵を握るのは新助っ人のパフォーマンスにもある。
まだ実戦は少ないが、段々とベールを脱ぎつつあるセ・リーグ各球団の新助っ人を本稿では考察してみる。
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まず名刺代わりの圧巻の一発を放ったのは中日の新助っ人、ジェイソン・ボスラーだ。
23日に行われた阪神戦(北谷)に「5番・DH」で先発出場。相手先発、若きエース、才木浩人の初球を完ぺきに捉え、140メートルの場外弾をかっ飛ばしたことで大きく話題を集めた。
メジャー通算10本塁打ながら、レッズ時代の23年には3試合連続アーチをかけたことも。22日のロッテ戦でも3打数2安打とヒットを放ち、これでオープン戦は3試合連続安打と順調に階段をあがっている。
インコースを苦にせず、早朝から打撃練習に取り組むなど、日本球界に一日でも早く慣れようとする勤勉さも好感を高めている。
特に中日は3季連続の最下位と打撃の底上げが急務とされる中で、シュアな打撃が売りの長距離砲が定着となれば、チームの大きな力となることは間違いない。
また昨季は9月に20敗と手痛い失速となった広島でも新助っ人の打撃が注目されている。
24日の中日戦(北谷)に「6番・DH」で先発したエレフリス・モンテロは来日1号となる豪快アーチを放った。
1点を追う2回一死一塁から、大野雄大の高めに浮いた直球を一閃。左中間芝生席に運んだ。
24日までで実戦6試合連続ヒットとたくみなバットコントロール、対応力も評価されている。サンドロ・ファビアンとともにチームの中軸を担う役割が期待されている。
ほかにも阪神の新助っ人、ラモン・ヘルナンデスもし烈な外野手争いに挑んでいる。
ヤクルトでは抑え候補のマイク・バウマンに注目が高まっている。23日のDeNA戦、5回に3番手としてマウンドにあがると1回無安打2奪三振。193センチの長身から投げ下ろす直球は最速154キロをマークと威力十分、高津臣吾監督も抑え候補として期待を寄せる。
チームを支える助っ人の存在で大きく順位も変わっていく。それぞれの助っ人の躍動した姿をシーズンでは楽しみにしたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]