オコエは今季がプロ10年目と節目のシーズンとなる(C)産経新聞社

 巨人は7日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に5-1と勝利。開幕ローテ入りが内定している山崎伊織が4回1安打無失点の快投。

5回から2番手で登板した開幕投手が決定している戸郷翔征も4回3安打無失点と先発陣を支える軸が着々とステップを踏んでいる。

【動画】これが求められている!オコエの右打ちシーン

 またチームでは開幕にむけ、し烈な外野手争いも注目されている。

 この試合で気を吐いたのは4回裏の守備から途中出場で2打数2安打2打点と好パフォーマンスを示したオコエ瑠偉にもある。

 2点をリードした6回一死満塁の場面、相手4番手の小野泰己の直球を捉え、右翼線へ2ベースをマーク。2点適時打を放ち、ベース上では笑顔も見せた。 

 オコエは8回もバットを折りながら、右翼線へ運び、マルチ安打を記録。阿部慎之助監督から課題とされてきた右打ちもしっかりマスターし、着々と定位置を狙っている。

 オープン戦もここまで4試合で打率.375、OPS1.069を記録と好調を維持している。

 現在のチーム構想では昨年リードオフマンとしてチームをけん引した丸佳浩が中堅、両翼を新助っ人のトレイ・キャベッジ、エリエ・ヘルナンデスが固める形となっている。

 しかし中堅の丸も今季36歳シーズン、両翼を守る助っ人にしてもコンディションの波があることは予想されることで、バックアップ要員含め、外野手の層の厚さは求められるところ。

 オコエは昨季、キャリアハイの68試合に出場。打率.261、3本塁打、13打点、4盗塁。

広い守備範囲、攻撃的な走塁姿勢で4季ぶりのリーグ優勝に貢献した。目指すレギュラー獲りにはあとは打つだけとされる中、猛アピールを続けている。

 この日のオコエの打撃内容には試合中継(BSテレ東)で解説を務めたを巨人のレジェンドOBの中畑清氏も「もうバッティングだけですからね」「いいアピールになっていますよね」と話した上で、「持っているもの、すごいですよ」「トリプルスリーを感じさせる」と潜在能力の高さを認めた。

 オコエにとっても現役ドラフトで楽天から移籍して3シーズン目。今季は高卒10年目と節目の年ともなる。目指す開幕スタメンにむけ、し烈な争いは続いていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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