マラーは実戦3登板で2失点と好投を続けている(C)産経新聞社
3季連続最下位から上位浮上を目指す中日では助っ人の調整状況も注目を集めている。
8日に行われた日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発したカイル・マラーは5回を5安打1失点と好投。
【新外国人評価】この助っ人投手は「間違いない

初回先頭の水谷瞬を149キロまっすぐで空振り三振を奪うと続く松本剛をチェンジアップで左飛、3番に入ったドラフト1位ルーキーの柴田獅子も同じくチェンジアップで二飛に打ち取った。
2回は現役ドラフト組の吉田賢吾に適時打を許すなど3連続長短打を浴び、1点を失うも、その後は持ち直し、3回以降は安定したピッチングを示した。
マラーは1日に本拠地バンテリンで行われたDeNA戦でも4回を2安打無失点の好投、150キロ超の直球を軸にカットボール、チェンジアップ、スイーパーなど多彩な変化球を操ることも知られる。これで対外試合3試合で計2失点と落ち着きのあるピッチングが注目されている。
マラーの日本球界への適性に関しては球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は8日に自身のYouTubeチャンネルに「【新外国人評価】この助っ人投手は「間違いない!!」2025年助っ人外国人の評価を語ります!【プロ野球】」と題した動画を更新。今季の各球団の助っ人を独自の目線で評価している。
高木氏はマラーに関して「あの角度がいいな」として、2メートル1センチの高身長から繰り出される角度ある投球が持ち味になるとした。
具体的には「左独特の右に食い込んでいくような すごく角度を感じる」として、日本の打者に関しても「なかなか打てないんじゃないかな」と攻略は困難という見方を示した。
ただそんなマラーにも課題はあるとした。一定の球種で微調整は必要としながら、すでに研究熱心で日本球界に適応しようと様々なアプローチに取り組んでいることも知られるため、シーズンの勝ち星に関しても「中日が打てば、普通に12~13はいくんじゃない」と打線が援護すれば、10勝以上のパフォーマンスを残す可能性はあるとした。
動画内では阪神のラモン・ヘルナンデスなど今季の各球団助っ人についても考察を加えている。
チームでは開幕投手に内定している高橋宏斗を中心に2025年版必勝ローテをどのように井上監督が組んでいくのかも注目されている。
23年はアスレチックスで開幕投手の大役も務めた左腕が今季は日本球界を席巻するか。今後の開幕までの道のりも注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]