浦田はオープン戦初のマルチ安打を記録した(C)産経新聞社
28日の開幕まで残り3週間、巨人若手がし烈な開幕1軍争いをくり広げている。
8日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では投げては開幕ローテ入りが内定しているフォスター・グリフィンが4回無失点と試合を作り、打線ではベテランの丸佳浩が3回にオープン戦1号、エリエ・ヘルナンデスにもオープン戦2号となる一発が飛び出すなど、レギュラークラスが着々と開幕を見据え、準備を進めている。
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その意味でこの日もアピールを果たしたのは4回裏の守備から坂本勇人にかわってサードを守ったドラフト2位ルーキーの浦田俊輔(九産大)だ。
7回先頭の第1打席は低めの変化球をひっかけて、一、二塁に転がったところを俊足を生かして内野安打をマーク。さらに8回二死一、二塁の好機では相手左腕、東松快征にカウント1-2と追い込まれながら、バットを短く持つと外角直球をしぶとくレフト線へ運んだ。価値ある流し打ちでしっかり追加点を奪った。
この日は2打数2安打1打点、オープン戦4試合目にして初のマルチ安打を記録、171センチ、67キロと小柄な体つきながら、7日のオリックス戦でも途中出場し、9回の打席で右翼線二塁打を放っていた。開幕まで時間が迫り結果が求められる中、懸命にアピールを続けている。
浦田は50メートル5秒8の快足でも知られる。豪快な一発とは違うが、持ち味の足も使って、こつんこつんとしっかりヒットを積み重ねるいぶし銀ルーキーに対しては「開幕1軍に向け、ロックオンだな」「浦田、門脇の快足コンビ、シーズンでも期待」「勢い、出てきた」「こんな打撃できるんだ」など、応援の声も高まっている。
キャンプは2軍スタートで守備の名手として知られる川相昌弘2軍野手総合コーチにみっちり、守備の英才教育も受けてきたとあって、攻守でチームを支えることが期待されている。
し烈な内野手争いの中で今後も光を放てるか。注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]