吉田が本拠地オープン戦初出場で4安打と気を吐いた(C)産経新聞社
日本ハムは8日の中日とのオープン戦(エスコンフィールド)に6-6と引き分けた。
試合の中では水野達稀の逆転満塁弾が飛び出すなど、見どころあふれる展開となった。
【動画】挨拶代わりの一打!吉田がマラーから適時打を放ったシーン
開幕まで残り3週間、昨年2位と躍進したチームを新庄剛志監督がどんな手でナインの背中を押していくのかも注目される。
また、その意味でこの日の試合で大アピールを果たしたのは「7番・三塁」で先発した吉田賢吾だった。
12月の現役ドラフトでソフトバンクから移籍。打撃の非凡さが認められていたが、本拠地のオープン戦に初出場というお披露目の場で、いきなり4安打の活躍を見せ、周囲の度肝を抜いた。
捕手登録だが、この日は三塁で出場。2回の守備では失点につながる失策もありながら、その裏の第1打席、2回一死一、三塁の好機に相手先発、カイル・マラーの変化球を捉えて右前適時打を放つと、4回もフェンス直撃の二塁打をマークし、パワーを示した。
6回には左前打、8回も中前打と快音を響かせ続け、この日は4打数4安打1打点と猛アピール。守備でも三塁に続き、6回からは左翼守備につくなど、フル回転の一日となった。
日本ハムは昨年の現役ドラフトでもソフトバンクから水谷瞬を獲得。ソフトバンク時代は1軍実績がないながら、非凡な打撃センスで頭角を現すと交流戦MVP、先に行われた侍ジャパンの強化試合、オランダ戦でも圧巻のアーチを放つなど、一気にパ・リーグの顔へと成長した。
同じく吉田もソフトバンクから現役ドラフトを経て、日本ハムに入団とあって、2年連続で成功の系譜に連なるか、注目されている。
早速この日の吉田の活躍にはネット上でも「間違いなく、ブレイク候補」「打撃、えぐいな」「ますますチームの層があつくなってきた」と期待の声が高まっている。
捕手枠では同じく打力も評価されている田宮裕涼、昨季は三塁手としても多く出場した郡司裕也、「さちとら」バッテリーでも知られるベテランの伏見寅威などライバルも多い。
いかにプロとして生きる道を見出だしていくか。これまでも独自の発想で選手のブレイクを後押ししてきた新庄監督の今後の起用法も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]