門別は実戦無失点の好投を続けている(C)産経新聞社

 藤川阪神で若虎のアピールが続いている。

 まず打線では高卒4年目外野手の前川右京がシーズンを前に大暴れ、オープン戦6試合を消化し、打率・450、3本塁打、6打点をマーク。

藤川監督も開幕6番想定を明かしている左のロマン砲が頼もしい姿を見せている。

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 また投手では高卒3年目シーズンとなる門別啓人が圧巻のピッチングを見せた。

 8日のDeNAとのオープン戦(甲子園)に先発し、4回2安打無失点の好投。

 初回は先頭の梶原昂希の二遊間を抜けるかと思われた当たりを小幡竜平が好捕、味方の守備にも助けられ、0行進を続けた。

 圧巻は2回からのピッチング。最初の山本祐大を内角のストレートで左飛に打ち取ると、加藤響も高めのつり球で空振り三振、東妻純平も空振り三振に抑えた。

 さらに3回も石上泰輝、森敬斗にも魂の直球勝負で空振り三振に最後は梶原からも空振り三振を奪い、5者連続空振り三振と圧巻のピッチングで本拠地甲子園の阪神ファンを沸かせた。

 4回も無死満塁のピンチを迎えるも切り抜け、4回無失点5奪三振。実戦の連続無失点を15イニングまで伸ばしている。

 門別はここまで1軍未勝利だが、岡田彰布前監督もほれ込むほど、潜在能力の高さで知られる。伸びのあるストレート、スライダーなども一級品とあって、新たな左の切り札として今季ブレイクするか。

 門別の快投にはファンの間からも「これは、えぐい」「まだ未勝利とは信じられん」「今年こそ、出てきてほしい」とネット上で声があがるなど、期待が高まっている。

 投打に楽しみな選手が多く出てきた藤川阪神。どのような選手起用で勝利に結び付けていくかも注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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