春先にいきなりつまづき、もがいているキム・ヘソン。(C)Getty Images
開幕日が刻一刻と迫っている。
2月中旬から始まった春季キャンプも終盤に近づき、各地でオープン戦もスタート。ロースター枠を争う競争もいよいよ佳境を迎え、ドジャースでは東京遠征のメンバーも輪郭が見え始めている。そんな中、厳しい立場にあるのは、今オフに3年1250万ドル(約18億8500万円)でドジャースに加入したキム・ヘソンである。
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韓国球界からやってきた“大物ルーキー”だったが、今春は打率.192(26打数5安打)、1本塁打、1打点と低調なパフォーマンスに終始。メジャーリーグ特有の速球に対応するためにフォーム修正にも取り組んでいるが、目に見える結果を残せていない。
メジャー移籍を視野に入れた昨季のキム・ヘソンは堂々たる成績を残した。母国のKBOで、127試合に出場し、打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録。守備でも好守を披露して同球界のベストナインにあたる「ゴールデングラブ賞」を4年連続で手にした。
走攻守の3拍子が揃ったマルチな活躍を期待されたキム・ヘソンだったが、ドジャースではどうもピリッとしない。その不調ぶりから米メディアでは、東京遠征の帯同はおろか、調整のためマイナーでの開幕を予想する声も上がっている。
無論、韓国メディアは俊英の不振に不安を募らせる。
メジャーの壁にぶち当たる本人は、「まだまだ努力が足りない」と吐露。さらなる向上を誓っているが、開幕ロースター入りを果たせるのか。アピール不足が否めない現状のままでは、厳しいように思えるが……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]