春先にいきなりつまづき、もがいているキム・ヘソン。(C)Getty Images

 開幕日が刻一刻と迫っている。

今季のドジャースは、3月18、19日に東京ドームで行われる開幕シリーズでカブスと対戦する。

 2月中旬から始まった春季キャンプも終盤に近づき、各地でオープン戦もスタート。ロースター枠を争う競争もいよいよ佳境を迎え、ドジャースでは東京遠征のメンバーも輪郭が見え始めている。そんな中、厳しい立場にあるのは、今オフに3年1250万ドル(約18億8500万円)でドジャースに加入したキム・ヘソンである。

【動画】ようやく出た待望の一発! キム・ヘソンの今春OP戦第1号をチェック

 韓国球界からやってきた“大物ルーキー”だったが、今春は打率.192(26打数5安打)、1本塁打、1打点と低調なパフォーマンスに終始。メジャーリーグ特有の速球に対応するためにフォーム修正にも取り組んでいるが、目に見える結果を残せていない。

 メジャー移籍を視野に入れた昨季のキム・ヘソンは堂々たる成績を残した。母国のKBOで、127試合に出場し、打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録。守備でも好守を披露して同球界のベストナインにあたる「ゴールデングラブ賞」を4年連続で手にした。

 走攻守の3拍子が揃ったマルチな活躍を期待されたキム・ヘソンだったが、ドジャースではどうもピリッとしない。その不調ぶりから米メディアでは、東京遠征の帯同はおろか、調整のためマイナーでの開幕を予想する声も上がっている。

 無論、韓国メディアは俊英の不振に不安を募らせる。

日刊紙『スポーツソウル』が「キム・ヘソンが残りの期間に強い印象を残せないと、開幕ロースターから押し出される可能性が大きくなる」と指摘すれば、ニュースサイト『Star News』は「キム・ヘソンを巡ってドジャースは苦心中だ」と強調。「打率.192にまで上昇してきたが、果たして、間近に迫る日本行きの飛行機を搭乗できるのか」と伝えた。

 メジャーの壁にぶち当たる本人は、「まだまだ努力が足りない」と吐露。さらなる向上を誓っているが、開幕ロースター入りを果たせるのか。アピール不足が否めない現状のままでは、厳しいように思えるが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

編集部おすすめ