石川はここまで対外試合で無失点と好投を続けている(C)産経新聞社

 28日の開幕を前に阿部巨人の先発ローテ争いがし烈さを増している。

 9日の阪神とのオープン戦(甲子園)に2番手で登板した赤星優志は3回0封5奪三振、最速152キロをマークと気迫のこもったピッチングで首脳陣に猛アピールを果たした。

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 そして同日に行われたファームの試合で勇姿を見せたのは、左腕の石川達也だった。昨オフにDeNAを戦力外となり新加入。今春のキャンプから安定したピッチングを示している左腕がこの日も快調にとばした。

 ジャイアンツ球場で行われた阪神との「新ファーム球場同時開業記念試合」に先発。4回1安打無失点、最速148キロの直球を軸に、チェンジアップ、カットボールの制球も冴え、許した安打は2回の中川勇斗のみと堂々たるピッチングでまた一歩、先発ローテ争いで存在感を示した。

 ここまでの開幕ローテ争いは開幕投手内定の戸郷翔征、2年連続10勝をマークしている山崎伊織、昨年侍ジャパンで奮闘した井上温大、フォスター・グリフィンの両左腕が有力視されており、ここにベテランの田中が加わる。残り1枠を赤星優志、横川凱、堀田賢慎らが争う形となっている。

 ここまで対外試合4戦で、9回0封。球威ある直球、チェンジアップ、カットボールと変化球の精度も冴え、無四死球も立派。ロングイニングの投球でもしっかり結果を残したことで先発ローテ入りへの期待も高まっている。

 ファンの間でも左腕の快投には「石川のチェンジアップ、えぐすぎ」「先発、いけるっしょ!」「完ぺきな投球すぎ」と反響が拡がっている。

 石川といえば、反骨心あふれる姿勢も話題を集めている。

戦力外からの巨人先発ローテ入りとなれば、まれにみるサクセスストーリーともなる。今後も注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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