細川は2年連続20本塁打以上をマーク、今季も主軸として活躍が期待されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 中日の助っ人勢が開幕に向け、順調に調整を進めている。

 3月9日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発したウンベルト・メヒアは5回無安打無失点とパーフェクトピッチング。

今季の助っ人勢では先発候補の左腕カイル・マラーも好投を続けており、打者では阪神戦で圧巻のアーチをかけたジェイソン・ボスラーなど注目の存在が多く集まっている。

【勝つ為の理想の打順】細川の打順は何番が理想

「中日が育てないといけないのは…」注目の中日打順問題 細川成也は何番が妥当か?球界OBが示した「最適解」とは
︎4番or6番?石川昂弥を4番起用が理想?中日ドラゴンズの井上監督の理想と打順の意図について語ります!

 また3季連続の最下位から上昇気流をつかみたい井上中日の開幕オーダーにも注目が集まっている。2年連続20本塁打以上をマークしている主力の細川成也を6番で試すなど、様々な形で摸索することも話題を集めている。

 中日の今季のオーダーに関しては球界内からも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は9日に自身のYouTubeチャンネルに「【勝つ為の理想の打順】細川の打順は何番が理想

「中日が育てないといけないのは…」注目の中日打順問題 細川成也は何番が妥当か?球界OBが示した「最適解」とは
︎4番or6番? 石川昂弥を4番起用が理想?中日ドラゴンズの井上監督の理想と打順の意図について語ります!」と題した動画を更新。今季の中日オーダーを独自の目線で語っている。

 まず今季の中日に関して高木氏は「外国人が働いてくれそうな気がするよな」とコメント。阪神戦で才木浩人から圧巻のアーチを放ったボスラーや、左腕マラーへの評価も高いとあって、楽しみな存在になるとした。

 その上で現時点の予想オーダーに関して「1番岡林、2番カリステ、3番福永、4番ボスラー、5番石川」としながら、「中日が育てないといけないのは石川昂弥」と若き4番を育成することが大命題とした。

 ただ、その上で「石川はまだ4番じゃないな」として課題も指摘。「怪我する4番打者は1番困る」として、昨年も故障がちで今春のキャンプもコンディション不良で一時ペースが落ちた石川に対しては、シーズンを戦う上でも頑健な肉体が必要とした。

 他球団の主砲、巨人・岡本和真、ヤクルト・村上宗隆の例をあげながら「絶対怪我しないという身体してるでしょ」と主砲に求められる条件を語る部分も。

 その上で、石川に関しては「勝負強さもっていると思う」として、将来的な4番起用もありとしながら、高木氏が考える細川の打順に関しては3番~6番でどこでも使えるとしながら3番に置いて、足をからめていく方法や、「理想形はおれは6番かなと思っている」とコメント。

 具体的な理由としては「ダブルクリーンアップを考えると、細川が6番に入ると非常に厚みがでる」とより攻撃力が高まるとした。過去の優勝チームも6番に強打者を置いた例はあるとしながら、細川がポイントゲッターになるためにも、上位打線の出塁を求めた。

 昨季チームが低迷した要因には開幕4番を任せた中田翔の不調含め、大事な4番を年間通して固定できなかったこともあげられる。

 上位浮上のためには、チームで唯一2年連続20本塁打以上をマークしている細川をいかに有効な打順に置けるかで、得点力にも変化が出てくると予想される。

 ファンの間でも意見が分かれる打順問題、今後オープン戦で今月28日の開幕に向けいよいよ固めていく段階に入るとあって、井上監督の考える”必勝オーダー”の行方に注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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