ヤクルト期待の先発候補アビラが入団会見を行った(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 ヤクルトの新外国人ペドロ・アビラが3月13日、都内の球団事務所で背番号「11」のユニフォーム姿で入団会見に臨んだ。

 ベネズエラ出身で最速156キロを投げ込む右腕で、メジャーでは通算72試合で8勝4敗1セーブ、防御率3.51の成績をマークした。

会見に同席した小川淳司GMは「先発としてローテーションを守って、できれば軸となって回ってほしい」と期待をかける。

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 ヤクルトは開幕ローテが争いがし烈。吉村貢司郎、高橋奎二、奥川恭伸、小川泰弘に加え、ベテランの石川雅規、山野太一、高梨裕稔、松本健吾、12日の2軍戦で実戦初登板を果たしたピーター・ランバートも先発候補だ。そんな中、昨季のチーム防御率がリーグワースト「3.64」の投手陣を救う働きがアビラにも求められる。

 28歳の右腕はヤクルトの印象を「選手ファーストに扱ってくれるチーム。いい意味で感じたことのないようないい雰囲気をチームから感じられる」と話し、「石川(雅規)投手がすごく積極的に話してくれる。キャリアもありますし、いろんなことを学びたい」と目を輝かせた。

 日本野球に「緻密なイメージ」を持っており、「これから勉強して順応したい」と前向きな姿勢を見せると、「一つ一つのプレーに全力で応えられるように、勝利というものを第一にプレーしたい。闘志を前に出した投球だったり、球種はチェンジアップが自分の武器。投球術を見てほしい」と、意気込みを語った。

 「ありがとう」「おはよう」と、日本の挨拶も勉強中。日本野球に順応し、ヤクルト先発陣の軸として1年間チームのために腕を振る。

[文:別府勉]

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