予選5位と好位置からスタートした角田だが、チームの戦略ミスで12位に順位を落とした(C)Getty Images
いよいよF1新シーズンが開幕した。3月16日、オーストラリアGP決勝が行われ、スタート前からの雨により大荒れとなったレースは、ポールポジションからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスが制し、通算5勝目を飾った。
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角田にとって今季初戦は悔やまれるグランプリとなった。雨の影響により序盤からコースアウト、クラッシュするマシンが続出する中、角田はレース後半を迎えても一桁順位をキープ、一時は2位にまで順位を上げ46周目でも4位のポジションにつけ上位グループで周回していた。だが終盤、天候の変化への対応を誤る形となり、タイヤ交換を遅らせる作戦が裏目に出てしまい一気に下位に落ちることに。47周目、セーフティカーが入ったタイミングでピットに入るも、11位でコースに復帰。最終的に12位で57周のレースを終えている。
レーシングブルズはフォーメーションラップ時にルーキーのアイザック・ハジャーがスピン、リヤウイングを破損しスタート出来ずにリタイヤ。チームの期待を背負っての戦いとなった角田だが雨のレースの中、タイヤ交換の判断ミスと、要所でチームの歯車が狂った。
レース終了後には、F1公式サイト『Formula1.com』により、角田、さらにはローラン・メキース代表のコメントが紹介されている。角田からは、「今日はピットのタイミングがうまくいかなかった。ピットインが遅すぎて、セーフティカーの後に突然11位に落ちてしまった。
また、チームの指揮を執ったメキース代表は、角田について、「ユウキは再び雨が降るまでは非常にいいパフォーマンスを発揮していた」と称えるとともに、「我々は最後の判断を誤り、それが大きな代償を生んだ。ユウキには謝らなければならない。彼をステイアウトさせるというギャンブルは成功しなかったが、それもモータースポーツの厳しさの一部だ」と述べており、戦略ミスを認めるコメントを残している。
波乱のレースでも存在感を示していた角田だったが、結果につなげることはできなかった。 週末に開催される第2戦、中国GPでこの悔しさを晴らす走りを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]