山本由伸が開幕戦勝利。LA地元紙も絶賛した(C)Getty Images

 ドジャースの開幕投手を務めた山本由伸が5回3安打1失点で今季初白星を挙げた。

最速157キロのストレートにスプリットを効果的に使い、カブス打線を抑え込んだ。

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 山本の好投から一夜明け、ロサンゼルスの地元紙『Los Angeles Times』が「この調子を維持すれば、間違いなく『サイ・ヤング賞候補』になれるだろう」と報じている。

 記事では「ササキの目標の一つがサイ・ヤング賞を受賞した初の日本人投手になることだが、ドジャースの他の投手がササキからその栄誉を奪う可能性があり、最も可能性の高い候補はショウヘイ・オオタニではないかもしれない」と伝えている。

 山本は、佐々木朗希と大谷翔平に勝ってこの栄誉を獲得する可能性があるとし、「東京ドームで行われたドジャースのシーズン開幕戦で、4-1でシカゴ・カブスに勝利した際の投球ぶりを考えれば、彼がそうしないと言えるだろうか?」と投げかけた。

 デーブ・ロバーツ監督も「彼がそれを続けられて、健康状態を維持できれば、サイ・ヤング賞候補に挙がらない理由はないと思う」と語ったという。

 同紙は山本について「昨年の不安定なレギュラーシーズンで自信がなさそうに見えた投手ではなかった。これは、10月のヒーローだった投手だった」と称え、「26歳のヤマモトは、メジャーリーグ2年目に別人の投手として戻ってきた」と、開幕戦勝利の右腕を絶賛した。

 山本はヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で7回途中1失点の好投を見せるなど、ポストシーズンは4試合で2勝0敗、防御率3.86をマーク。自身も「あの1カ月で経験したことは、自信につながっています」と、10月のポストシーズンでの経験が糧となっていると話した。

 昨年チームのワールドシリーズ制覇に貢献した山本が今季、メジャー2年目でさらなる成長を遂げられれば、世界一連覇、そして「サイ・ヤング賞」という栄誉にもグッと近づくはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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