東急文化村が運営する複合文化施設“Bunkamura”が、4月10日(月)から休館するのに伴い、渋谷TOEI跡地に、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下が、6月16日(金)にオープンすることが決まった。

■こけら落としは2企画

 1月31日に営業を終了した東急百貨店本店土地の開発計画「Shibuya Upper West Project」に伴い、オーチャードホールを除き4月10日(月)から2027年度中(時期未定)まで長期休館するBunkamura。



 同施設内の映画館ル・シネマは、渋谷東映プラザ内に移転し、2スクリーンを有する、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下として上映活動を継続。今回その開業日が6月16日(金)と発表された。

 こけら落としを飾るのは、『花様年華』や『欲望の翼』などに出演する、“生きる伝説”マギー・チャン日本初の本格的回顧上映「マギー・チャン レトロスペクティブ」と、17年ぶりにル・シネマのスクリーンによみがえる映画版『RENT/レント』の貴重な上映を含むミュージカル映画特集「ミュージカルが好きだから」の2企画。

 さらに、7月・8月には、男性同性愛を禁じたドイツの刑法175条のもと、愛する自由を求め続けた男の20余年を描くBunkamura初配給作品『大いなる自由』や、若き母を巡る実在の裁判を描き、「2022年最高のフランス映画」として絶賛された衝撃の法廷劇『Saint Omer(原題)』、ソウルの街を舞台に、一人の女性の25歳から33歳までをユーモアと寂しさ、生きる喜びとともに描き、新人パク・ジミンの並外れた演技が絶賛された『ソウルに帰る』と、世界中の映画祭をにぎわせた珠玉の新作映画3本をラインナップする。

 Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下は、ミニシアターの街・渋谷で30余年培ってきたBunkamuraカラーを携えながら、渋谷駅前・宮下エリアならではの刺激的なエネルギーを吸収し、これからの未来にひらかれた映画館を目指していくそうだ。

【「Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下」概要】
開業日:6月16日(金)
場所:渋谷東映プラザ