東京・新宿に、全シアターにハイスペックな映写・音響設備を備えた、日本初・全席プレミアムシートのシネコン“109シネマズプレミアム新宿”が、4月14日(金)に誕生する。オープンに先駆け、4月11日(火)にはプレス向け個別内覧会が開かれ、その内部が明らかになった。

ホテルのような落ち着きのあるロビーから、絶景が見えるトイレまで、“おもてなし心”が行き届いた、中の様子をレポートする。

■座席は2種類用意

 今回オープンする109シネマズプレミアム新宿は、全席プレミアムシート&ハイスペックな映写設備に加え、全シアターの音響を坂本龍一さんが監修した、2フロアから成る超プレミアムな映画館。

 座席は「CLASS S」と「CLASS A」の2種類が用意され、通常料金が「CLASS S」で一般6500円、「CLASS A」で一般4500円となっている(いずれも税込み)。

 全シアターの中央列を占める「CLASS S」の特徴は、周囲が気にならない、プライベート感あるプレミアムシートで、電動リクライニング機能や充電装置付サイドテーブルも完備していること。

 さらに「CLASS S」の利用者は、プレミアムラウンジ「OVERTURE」も利用することができ、新宿の街を展望できる本ラウンジで、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

 一方、座り心地の良さを追求した「CLASS A」は、リクライニング機能とサイドテーブルを備え、鑑賞中のノイズを極力排するようカスタマイズされたプレミアムシート。頭が当たる部分がふかふかで、リラックスしながら映画を見ることができる。

 ただ、正直なところ“安い”とは言えないこのお値段…。そこで今回は109シネマズプレミアム新宿でできる“プレミアムな体験”を調査してきた。

■この値段にはワケがある…!

 まず大前提として、チケット料金にはウェルカムコンセッション含むその他サービス料金が含まれている。映画鑑賞料だけでなく、本施設を利用できる料金も込みであると考えるとイメージしやすいかもしれない。

 なので従来の映画館以上の体験ができるのが、本映画館の特徴だ。
中でも一番うれしいのは、チケット代にウェルカムコンセッションの利用料が含まれていること。ポップコーンやソフトドリンクを、鑑賞前の自身のタイミングで、好きなだけ楽しむことができる(※特別興行など、一部チケットは対象外の場合あり)。

 しかも、このポップコーンのこだわりがすごい。「塩」・「キャラメル」・「ハーフ&ハーフ」と3種類の味わいが用意されているのだが、「塩」と「キャラメル」で異なる豆が使われている。「塩」はしょっぱさがジュワっと広がるやわらかい食感、「キャラメル」は香ばしさが引き立つような食感で、どちらもリッチな味わいとなっていた。初めて行くときは「ハーフ&ハーフ」をオススメしたい。

■“映画館でゆっくりする”という楽しみ方

 新宿エリアの映画館は基本的に混雑するので、ロビーでゆっくりできるシネコンはあまりない。そう思うと、109シネマズプレミアム新宿のロビーは、たくさんのイスとテーブルが用意され、ホテルのような落ち着きがあり、映画鑑賞の後に場所を移動しなくとも、作品の余韻に浸ることができる。

 映画館のみならず、新宿エリアはどこも混雑するので、カフェを探すだけでも一苦労する時があるが、その労力がいらないと思うと、このエリアではかなり重宝しそうなサービスだ。

 また女性用トイレも気配りがすごい。パウダールームには、くもりどめ付きのめがねクリーナーやあぶらとり紙など、洗面台にはマウスウォッシュと、アメニティが用意されていた。さらにパウダールームは、新宿の街を眺めることができ、かなりぜいたくな気持ちで、身だしなみのチェックができる。


 気付けば、新宿・歌舞伎町にいることをすっかり忘れてしまうくらい、高級感と気品が漂う109シネマズプレミアム新宿。誕生日など特別な日に利用するのはもちろん、推しの作品を最高の環境で見たり、長時間の映画をゆったりとした座席で見たりなど、さまざまな活用方法がありそうだ。

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