BTSのSUGAが、6月2日(金)から6月4日(日)の3日間、初のソロワールドツアーの日本公演「SUGA | Agust D TOUR in JAPAN」を、神奈川のぴあアリーナMMで開催しました。今回の来日では、短い滞在時間ながらも、コンサート以外に、日本の音楽番組をはじめ、ラジオ番組、インタビューなどに参加し、日本のアーティストたちと交流したりと、精力的に活動を行いました。

6月25日(日)には、ENDRECHERI名義でも活躍する堂本剛と対談するテレビ番組『ENDRECHERI MIX AND YOU』(フジテレビTWO)にも出演します。今回は、そんなSUGAの日本滞在について振り返ってみたいと思います。(文=西門香央里)

■3日間の公演は満員に!

 今回ぴあアリーナMMで3日間開催された「SUGA|Agust D Tour ‘D-DAY’ in JAPAN」は、4月のアメリカ公演を皮切りにスタートした、初のソロワールドツアーの日本公演として開催されたもの。3日間とも満員で、2019年のBTSでの「BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ ‐JAPAN EDITION」以来のSUGAのパフォーマンスに、多くのARMY(BTSのファンのこと)たちが酔いしれました。

 公演は約2時間で構成。ツアーに合わせて4月21日(金)にリリースされたAgust Dの最新アルバム『D‐DAY』からの楽曲や、BTSのラップライン(SUGA、J‐HOPE、RM)で披露してきた楽曲のメドレーまで、多種多様なSUGAらしさを感じられるセットリストが披露されました。最終日には「次日本で公演をするときは、7人で行います」と宣言し、ARMYたちを沸かせました。

 日本公演前には、6月2日(木)に放送された音楽番組『バズリズム02』(日本テレビ系)の収録に参加。番組ではSUGAのファンから集められた10個の質問をもとにSUGAへのインタビューが実施され、自分のファンからの質問に真摯(しんし)に答える姿にSNSでは、「インタビューされたイルアミの思いと同調して号泣」「ユンギかっこよかったぁ」「楽曲作りの時に心がけている事に対しての答えがカッコつけてなくてとてもいい」などの、ARMYたちからの熱い声が集まっていました。

■来日中は、小室哲哉や堂本剛との共演も話題に

 これまでも、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの登坂広臣のソロ名義OMI(「O」はストローク付きが正式表記)と楽曲「You (Prod.SUGA of BTS)」でコラボ‐レションするなど、日本のアーティストとの親交を深めてきたSUGA。最新アルバム『D‐DAY』には、3月に亡くなった音楽家・坂本龍一さんが参加した楽曲「Snooze」が収録されています。

 坂本さんが亡くなった際はSUGAもコメントを発表し、話題に。
『バズリズム02』では、坂本さんとの制作秘話も語られ、「尊敬する先生です」「会話する間、幸せでした」と、坂本さんへの思いを語りました。

 また 6月9日(金)には、SUGAがパーソナリティを務めたラジオ番組『BTS SUGAのオールナイトニッポンGOLD』が放送され、音楽プロデューサー小室哲哉との対談も実現。伝説のプロデューサーを前にし、目をキラキラ輝かせながら話をする映像がメディアに公開され、普段のSUGAとはまた違うほほ笑ましい姿を見せてくれました。

 さらに、6月25日(日)放送の、ENDRECHERIとしても活躍するKinKi Kidsの堂本剛がMCを務める音楽トーク番組『ENDRECHERI MIX AND YOU』にも登場。お互いアイドルであり、アーティストでもあるという多くの共通点がある二人がどんな音楽談義をしたのか、要チェックです。

■アーティストSUGAらしい日本活動に

 今回の来日は、コンサートを中心にしながらも、伝説のプロデューサーに会ったり、同じ立場のアイドル&アーティストと音楽について意見を交わしたりと、BTSのアイドルとしてのSUGAというよりは、アーティストとしてのSUGAの要素が多かったように思います。そういう意味では、とても彼らしい日本活動だったのではないでしょうか。

 日本での滞在を終えて韓国へ帰国したSUGAは、6月9日(金)にはBTSのデビュー10周年記念デジタルシングル『Take Two』をリリース。年齢的にも次の入隊はSUGAではないかと言われていますが、それまでの間、SUGAは私たちに音楽や彼なりのスタイルを見せてくれることでしょう。そして、SUGAが日本公演最終日のMCで話したように「次回は7人で」日本に戻ってきてくれることが待ちきれません。

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