和久井健によるコミックス『東京卍リベンジャーズ』(以下『東リベ』)が、2022年11月16日(水)に、5年半の連載を経て完結して早1年。ついに展覧会「東京卍リベンジャーズ 描き下ろし新体験展 最後の世界線」が、11月27日(月)から、東京・六本木にある東京シティビューで開催されます。
■名シーンを再現したフィギュアは必見
今回開催される「東京卍リベンジャーズ 描き下ろし新体験展 最後の世界線」は、本編では描かれなかった“最後の戦い”を描いた新作「卍天黒大決戦」や、原画、等身大パネル、3Dフィギュアの展示など楽しめるイベント。
ドキドキしながら会場に足を踏み入れると、まず目に飛び込むのが、描き下ろし衣装をまとうキャラクターたちの姿! 来場者を見下ろすように佐野万次郎(マイキー)たちが展示されており、鮮やかな衣装、背景のレッドカーペット、そして日中は丁度逆光になっていたことで、目に焼き付くような強烈な存在感を放っていました。
また、すぐそばには花垣武道(タケミチ)&マイキーが着用している描き下ろし衣装の実物も展示。タケミチはアサガオ柄、マイキーはバラ柄と、繊細かつ華やかなデザインが完全再現されている様子に感動を隠せません。
ちなみに各展示の足元には「触らないで」の注意パネルが設置されているのですが、衣装展示には、安田さんがぺーやんに「部長が作った衣装だから」と注意している様子が! 細かいネタの数々に思わずニヤニヤしてしまいます。
そして、個人的に特に注目してほしいのが体験展示エリア! 「不屈の精神‐関東事変にて‐」と題されたゾーンには、天竺と東卍の大抗争「関東事変」の中、仲間が傷つき倒れても、諦めずに希望をつないだタケミチと、そこに駆けつけたマイキーの“名シーン”を再現した等身大3Dフィギュアが展示されています。
殴られてパンパンに腫れた目元、ドロドロの特攻服、どこから見てもボロボロのタケミチが、高く拳を掲げる姿は鳥肌が立つほど格好いい…。角度を変えれば原作のシーンとは違う姿も満喫でき、“泣き虫のヒーロー”タケミチと“総長”マイキーだけが感じた空気に触れられたような気がして、目頭が熱くなってしまいました。
■ドラケンの腹筋も展示
それから見逃せないのが、本展のために描き下ろされた新作の展示ゾーン「卍天黒大決戦」。本編では描かれていない東京卍會、天竺、黒龍から成る「卍天黒」がそろう印象的なシーンが登場し、その中のいくつかの重要シーンは音声ドラマが展開され、目と耳で楽しむことができます。「これぞ東リベだ! トーマン最高!」と感じる胸熱展開のオンパレードなのですが、ここを語ってしまうのは野暮というもの…ぜひ現地で確かめてみてください。
このほかにも、「マイキーの使い古したタオル」や「ドラケンのカチカチの腹筋とキズ」といった触れる展示、先生の筆跡とともに激闘&名シーンを振り返ることができる「原画展示」、大迫力の映像が繰り広げられる「卍天黒シアター」など盛りだくさん。
道中はほろりと涙がこぼれそうになり、最後には思わず「何それ!」と笑ってしまう仕掛けもあり。原作を読み終えた人でも「どんな展示になるか分からない」展覧会となっているため、「週刊少年マガジン」で最新話が掲載されるのを今か今かと待ち遠しにしていたあの頃の高揚感を味わうことができるでしょう。
そんな『東リベ』ならではの空気にどっぷりつかれる本展にぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか?
【「東京卍リベンジャーズ 描き下ろし新体験展 最後の世界線」概要】
日程:11月27日(月)~2024年2月4日(日)
場所:東京シティビュー