TWICEを有する韓国の芸能事務所JYPエンターテインメントとソニーミュージックが共同開催したサバイバルオーディション番組『Nizi Project(通称:虹プロ)』から誕生したガールズグループNiziU。今、大旋風を巻き起こしている彼女たちですが、オーディション番組出身の韓国のボーイズグループも熱い視線を浴びています。

そこで、2021年大ブレイク間違いなしの2グループをご紹介したいと思います!(文=Nana)

■YGの宝石箱“TREASURE”

 BIGBANG、BLACKPINKらが所属する大手芸能事務所YG ENTERTAINMNETから昨年8月にデビューし、今年の3月31日(水)に日本デビューを控える12人組の注目の新人ボーイズグループTREASURE。YGのサバイバルオーディション番組『YG宝石箱』から誕生しました。日本国内でトレーニングを積んでいた日本出身メンバーのみで構成されたチームが途中から合流したこともあり、日本でも注目されていた番組です。

 厳しい訓練をやり遂げ、メンバー同士競い合いながらも共に成長した彼らは、まさにYGが手塩にかけ育てた宝石。NEWSポストセブンによると、番組放映後、デビュー日が決まった際には、韓国経済紙まで「ついにYGが宝石箱を開けた」、「宝石箱からTREASUREが飛び出た」と報じるなど、韓国でもその注目度は規格外だったといいます。また、デビュー記念記者懇談会では、メンバーたちも「BIGBANGの弟分と呼ばれるのはとても光栄でもっと頑張ろうというモチベーションになる」、「歴史に名を残すグループになりたい」と意気込みを語っています。

 デビューシングル『THE FIRST STEP:CHAPTER ONE』のリード曲「BOY‐R Ver.‐」は、香港、シンガポール、メキシコ、サウジアラビアなど19ヵ国のiTunesでチャート1位を獲得、中国のQQミュージック新曲チャートでもトップ11入り、日本においては、iTunes K‐Popソングランキングをはじめとする数々のチャートを席巻! さらに米国ビルボードソーシャル50チャートで7週連続ランクインし、3ヵ月で音盤販売量70万枚を突破するなど、デビュー直後から凄まじい人気を誇っています。韓国で開催された「2020 Asia Artist Awards」で歌手部門別新人賞、「2020 Mnet Asian Music Awards」では男性新人賞、Worldwide Fans’ Choice(人気投票)TOP10の2冠を獲得するなど、名実共に2020年のアジア最高の新人グループの誕生を証明しました。

■4人の日本出身メンバーにも注目!

 実力と個性を重視するYGらしく、カリスマ性溢れる個性的なメンバーが勢揃い。そして、YG初となる日本出身メンバーが4人も在籍しているのも注目ポイントです。低音の甘いボイスで、日本人ながら韓国語のラップを完璧にこなし、メインラッパーを務めるハルト。高いボーカル&ダンススキルと甘いビジュアルで魅了しているマシホ。
高音ラッパーで作詞作曲の才能もあり、4人の中で最年長ながらキュートな魅力を持つヨシ。作曲も担当しアーティスティックなオーラを放ち、透き通るような透明感抜群の声でボーカルを担当するアサヒ。他のメンバーもそれぞれが全く異なる魅力を放つカリスマ集団なのです。

 また、YGは楽曲のクオリティに関しては信頼を裏切らないと言われるほど音楽性が高く、多くのアーティストが楽曲やパフォーマンスのプロデュースを自らで行う事で知られています。TREASUREもチェ・ヒョンソク、ヨシ、ハルトが3枚のアルバムの制作に参加。デビュー前から曲作りに取り組み、音楽に対する熱意と才能を見せてきたアサヒは、作詞だけではなく作曲に参加するなど、セルフプロデュース力も長けています。YGの音楽の最大の長所であるヒップホップ調の楽曲と、12人で魅せる迫力のあるダンスパフォーマンスも印象的。そして、大人数だからこそ見られる、仲良しな様子も楽しみの1つです。

■“第二のBTS”と呼び声高い“ENHYPEN”

 昨年11月30日にデビューしたENHYPENは、BTSやTOMORROW X TOGETHERなどを生み出したBig Hit Entertainmentと、JO1 、IZ*ONEら数多くの人気グループを輩出した『PRODUCE』シリーズを企画するCJ ENMの強力な2社がタッグを組み、類を見ない壮大なスケールで行われた超大型プロジェクト『I‐LAND』から誕生したボーイズグループ。日本人NI‐KIを含む7人のグローバルメンバーで構成されています。

 所属事務所は、BTSが所属するBig Hit Entertainmentと、アジアを代表する音楽祭「Mnet Asian Music Awards」などを開催するCJ ENMの合作法人BELIFT LAB。BTSの音楽やパフォーマンスに憧れてアーティストの夢を抱いたメンバーも多く、メディアに向けたデビューメディアショーケースでは「先輩達の後をついで僕たちもK‐POPを世界に広く知らせるグループになりたいです」と強い熱意を語っています。


 その注目度は、デビュー前から高く、昨年の11月11日の時点で、Twitter、Instagram、YouTubeなどのフォロワー数及び登録者数は、それぞれで100万人超えを記録しました。また、彼らが日々投稿するツイートは20万超の「いいね」がつくほど人気です。実はこの数字は、世界で活躍するトップガールズグループBLACKPINKにも匹敵する驚異的なもの。さらに、彼らのデビュー曲「Given‐Taken」のミュージックビデオは、公開3時間20分で再生回数100万回を突破したことに続き、凄まじいスピードで1000万回再生を達成! それから、“イル活(日本での活動)”も積極的に行っており、デビュー直後、日本の大型音楽番組『2020FNS歌謡祭』第1夜(フジテレビ系)にも出演しました。

■知れば知るほど推したくなるメンバーたち

 また、それぞれが多彩な魅力を放ち、知れば知る程、全員まとめて推したくなるほど魅力的なグループであるのも特徴。グループで最年少の14歳ながら、メインダンサーを務めるメンバーのNI‐KIは、圧倒的なダンスの実力を誇り、レベルの高いK‐POP業界でも、彼のパフォーマンスは5本の指に入ると言われています。異例の経歴の持ち主もいて、ENHYPENの王子SUNGHOONは、なんと“韓国の羽生結弦”と言われる元フィギュアスケート選手。それから、オーストラリア出身のJAKEは、曲ごとにガラリと印象が変わる多彩な表現力を持っています。

 さらに、実力もさることながら、輝く内面を持つメンバーが揃っているのも、人気の理由の1つ。クールなビジュアルのJAYは、その見た目からは想像もできないほどの熱い情熱を内に秘め、メンバーたちからイジられ続けるムードメーカー。また、SUNOOはまさにアイドルになるために生まれてきたような人物で、愛嬌と明るい笑顔でチームを照らします。さらに、透き通った歌声のJUNGWONは、しっかりとした芯の強さもあり、16歳の若さでリーダーに就任。
そして、圧倒的実力とカリスマ性を放ち、アイドルの素質全てを持ち合わせたHEESEUNGが、最年長としてメンバーをやさしく包み込みます。このように、多種多様な個性が集まり、それらが決して互いをかき消すことなく、良き化学反応を起こしているのがENHYPENなのです。

■楽曲のクオリティの高さも注目

 彼らが“第二のBTS”とうたわれるのは、メンバー達のダンスや歌の優れた実力はもちろん、やはり楽曲のクオリティの高さと独特の世界観じゃないでしょうか。「Given‐Taken」は、ルーキーのデビュー曲としては少し落ち着いた印象ですが、ダークでミステリアスな雰囲気は、まさに“Big Hit”ワールド。BTSを一躍スターダムに押し上げたコンセプト『花様年華』のような、儚い青春の美しさも感じさせます。

 さらに、BTSの楽曲やミュージックビデオは様々な仕掛けが施され、ファンたちが盛り上がれる考察があることでも有名で、ENHYPENの作品などにも細やかな仕掛けが散りばめられています。彼らが1番最初に投稿したTwitterの写真の時計は11時30分をさし、その時間がデビュー日を示唆しているなど、“Music&Artist for Healing(音楽とアーティストを通じて人々に癒しと感動を与える)”をキャッチコピーに掲げるBig Hitらしく、様々なところに謎解きの楽しみが溢れているのです。多くの新星グループが誕生している中、ENHYPENは実力面、コンセプト面で一際目立ち、光を放っているグループと言えるでしょう。

 今回ご紹介したオーディション出身の2組は、すでに大きなファンダムを抱えている事にくわえ、日本人も在籍しているという親しみやすさもあり、日本でも大きな注目を集めています。YGのカリスマ集団TREASURE、第二のBTSとうたわれるENHYPENが今後韓国の音楽界に旋風を巻き起こすこと間違いなし! 2021年の彼らの活躍に注目です。

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