「ハリー・ポッター」シリーズでホグワーツ史上最も偉大な校長として、ハリーをはじめ多くの生徒に慕われていたダンブルドア。「ファンタスティック・ビースト」シリーズでは、そんなダンブルドア(ジュート・ロウ)の若き頃の姿が描かれ、主人公のニュートも彼の教え子であることが明かされた。

しかし、ダンブルドアは偉大な魔法使いであると同時に、物事の多くを明かさないまま人を口車に乗せようとする面もあり、その「秘密主義」にはニュートも苦言を呈すこともしばしば…。しかし、ついに最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、ベールに包まれたダンブルドアと彼の一族についての“秘密”が明らかとなる。今回はそんな秘密主義のダンブルドアについて今わかっていることをまとめよう。

【写真】ホグワーツ史上最も偉大な校長・ダンブルドア

★ホグワーツ史上最も偉大な校長になる魔法使い

 「ハリー・ポッター」シリーズではホグワーツ史上最も偉大な校長として登場。どんな時もユーモアを忘れない人物でありながら、強力な魔法を使い、闇の魔法使いヴォルデモートが唯一恐れる魔法使いとしてハリーたちを導いてきた。

 「ファンタスティック・ビースト」シリーズでは、まだ一教師であるダンブルドアが登場するが、この時からすでに史上最強の魔法使いとして名を馳せている。ニュートがある事件によってホグワーツ退学の危機に直面した際には、ダンブルドアが強く反対したというエピソードが語られるなど、「ハリー・ポッター」シリーズで見られた慈悲深さもこの頃から健在。優れた洞察力と明晰な頭脳、そして懐の深さですでに優れた人格者として尊敬を集めていた。

★ダンブルドアとグリンデルバルドは若い頃に志を共にした仲

 最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』でダンブルドア率いるデコボコチームが挑むのが史上最悪の“黒い魔法使い”、グリンデルバルド。圧倒的な魔法の強さに加え、人の心まで支配するカリスマ性を持つグリンデルバルドだが、ダンブルドアはかつて、グリンデルバルドと志を共にした仲であったと語られている。
 
 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではグリンデルバルドとの「血の誓い」によって、お互いに直接攻撃することができないことが明かされたが、ニュートのペットのニフラーが、グリンデルバルドから「血の誓いのペンダント」をこっそり奪ってきたことで、最新作では、ついに直接対決となるのか?

★ダンブルドアは3人兄弟である

 あまりパーソナルなことを明かさないダンブルドアだが、「ハリー・ポッター」シリーズでは彼に弟アバーフォースと、すでに故人である妹アリアナがいたことが明かされている。アバーフォースとダンブルドアはアリアナの死にまつわる事件がきっかけで決裂し、今なお根深い確執がある。


 「ハリー・ポッター」シリーズの際には、アバーフォースはホグズミード村にあるパブ「ホッグズ・ヘッド」の店主として登場。ヴォルデモートに立ち向かうハリーたちを陰ながら見守り、手助けしてくれたが、最新作の特報でも「ダンブルドアの弟」だと名乗る男性が登場している。彼は若き日のアバーフォースなのだろうか…?

★ダンブルドアは3つの「死の秘宝」をすべて所有していた時期があった

 まとうだけで姿を消すことができる「透明マント」、愛する者の魂を呼び戻すことができるといわれている「蘇りの石」、魔法界史上最強の杖と呼ばれる「ニワトコの杖」という3つの魔法アイテムからなる死の秘宝。3つすべてを所有すると「死を制する者」になることができることから、長年にわたり多くの魔法使いを魅了し、「ハリー・ポッター」シリーズでも重要なキーアイテムとして登場した。

『ハリー・ポッターと賢者の石』では、ダンブルドアがハリーの父親・ジェームズから借りていた透明マントをハリーにクリスマスプレゼントとして届け、「返却」したシーンも描かれているが、ダンブルドアも多くの魔法使い同様、かつてはこの「死の秘宝」にとても執着しており、すべてを所有していた時期があることが明かされている。

「ファンタスティック・ビースト」シリーズではニワトコの杖が登場するが、その時はグリンデルバルドが所有している。グリンデルバルドからダンブルドアへと杖の所有権が移るまでに一体何があったのかも、今後明らかになっていくことになりそうだ。

★ダンブルドア家の人間と関わりの深い魔法動物“不死鳥”

 ダンブルドアと関わりの深い魔法動物といえば不死鳥。非常に長寿で、寿命が来ると炎となって燃え上がり雛として再生し、その涙に治癒能力を持つと言われている珍しい魔法動物で、飼育困難と言われている。しかし、「ハリー・ポッター」シリーズでは、ダンブルドアは“フォークス”という不死鳥を飼っており、ホグワーツで共に過ごす友人のような存在として登場していた。
 
 「ハリー・ポッター」シリーズでも幾度となく窮地を救ってきたフォークスだが、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ダンブルドア家の人間が窮地に陥ったときには不死鳥が駆けつける、という特殊な家系であることが明かされており、特報やポスターにも不死鳥が登場するなど、本作の鍵となる魔法動物となりそうだ。

 映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、4月8日より全国公開。

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