芦田愛菜×宮本信子『メタモルフォーゼの縁側』6.17公開決定　BL作家じゃのめが劇中画を担当

　女優の芦田愛菜と宮本信子がダブル主演する映画『メタモルフォーゼの縁側』の公開日が6月17日に決定。併せて劇中画を人気BL作家じゃのめが担当することが発表された。

【写真】BL作家・じゃのめが担当した劇中のBL漫画「君のことだけ見ていたい」より咲良と佑真のイラスト

　数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名漫画を実写化する本作は、BLが育む女の友情を描く。芦田＆宮本のほか、なにわ男子・高橋恭平や古川琴音、生田智子、光石研、汐谷友希、伊東妙子（T字路s）、菊池和澄、大岡周太朗らも出演する。

　主人公の佐山うらら（芦田）は、周囲になじめずひとりこっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。もうひとりの主人公・市野井雪（宮本）は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がきれいな表紙に引かれて買った漫画がBLだったことをきっかけに出会ったふたりの、年の差58歳の友情と挑戦が描かれる。

　今回、劇中で主人公たちが愛読するBL漫画「君のことだけ見ていたい」の作画を人気BL作家じゃのめが担当していることが解禁された。じゃのめは劇中画を担当する経緯について、「原作のファンだったので映画化するということは個人的に知っていて、とても喜んでいました。ご連絡を頂き、驚きましたが、すぐにやろう！と思いました。『君のことだけ見ていたい』を描くことができて楽しかったです」と語っている。

　また、「意識したポイントは、できる限り原作に寄り添うことと、初めてBL作品を見る方も多いと思ったので、なるべくオーソドックスでロマンチックなものを目指したことです。特に力を入れて描いたシーンは映画の中でも沢山映っているので、注目していただけたら本当に嬉しいです」と劇中画のこだわりを明かした。

　そして「チェックのために見始めたサンプル版を結局続けて3回も観てしまうほど映画に魅入ってしまいました。漫画を描こうとする主人公たちの心の動きが、いち漫画描きとして胸にぐっと来ました。ゼロからイチを創造する喜びが詰まっています」とコメントを寄せている。

　そんなじゃのめが描く「君のことだけ見ていたい」のキャラクター、咲良と佑真のイラストも解禁。映画本編では漫画を飛び出し、映画ならではの演出で登場するのも見どころ。試写を観た原作者・鶴谷香央理も、じゃのめの描くキャラクターが「俳優さんみたいだった」と絶賛している。

　さらに、BL情報サイト「ちるちる」が主催する、前年刊行の商業BL作品などを対象としたランキング「BLアワード2022」（4月1日発表）にて、BL作品を購入すると豪華小冊子がもらえる「BLアワード2022フェア」も開催。小冊子表紙には、原作者・鶴谷香央理書き下ろし映画化記念コラボデザイン版、劇中漫画イラスト版（じゃのめ作画）が登場する。

　購入条件を満たすとプレゼントされる特典小冊子の詳細は、「ちるちる」サイト上のフェア開催情報まで。

　映画『メタモルフォーゼの縁側』は、6月17日全国公開。