映画『グッドフェローズ』や『フィールド・オブ・ドリームス』で知られるレイ・リオッタさんが、新作撮影のため訪れていたドミニカ共和国で亡くなった。67歳だった。

突然の訃報に、ロバート・デ・ニーロやケヴィン・コスナーら、関係者が追悼のコメントを発表している。

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 Varietyによると、エリック・デインらと共演のスリラー『Dangerous Waters(原題)』の撮影のため滞在していたドミニカ共和国で、睡眠中に亡くなったという。彼の広報担当者が明かにした。

 レイ・リオッタさんは、1954年、アメリカ・ニュージャージー州ニューアークの生まれ。マイアミ大学で演技を学び、在学中に『キャバレー』や『オクラホマ』などミュージカルに出演。その後、テレビや映画に出演を重ね、1989年公開の『フィールド・オブ・ドリームス』に出演し、翌年、マーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』で実在のギャングを演じブレイクした。


 テレビドラマでは、『E.R.』にゲスト出演しエミー賞を獲得。『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』や『アンブレイカブル・キミー・シュミット』などに出演したほか、『モダン・ファミリー』では本人役で出演した。

 近年は、アカデミー賞候補となった『マリッジ・ストーリー』で、アダム・ドライバー演じる主人公のタフな弁護士を好演。スティーブン・ソダーバーグ監督の『クライム・ゲーム』や、人気ドラマ『ソプラノズ』の前日譚『ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち』では、ギャング役を演じた。

 この後、エリザベス・バンクス監督の『Cocaine Bear(原題)』や『The Substance(原題)』、Amazonのドラマシリーズ『ハンナ』、Apple TV+の実録犯罪ドラマ『Black Bird(原題)』など、待機作が数多く控えていた。また2020年には、20歳年下の女性と婚約を発表したばかりだった。


 彼の早すぎる死に、『グッド・フェローズ』で共演したロバート・デ・ニーロは、The Hollywood Reporterを通じてコメントを発表。「レイの訃報に触れ、深く悲しんでいます。亡くなるには早すぎた。ご冥福をお祈りします」と悼んだ。

 『フィールド・オブ・ドリームス』で共演したケヴィン・コスナーは、ツイッターにて「レイ・リオッタの訃報を耳にし、打ちひしがれています。彼は素晴らしいレガシーを残してくれましたが、僕の中では永遠に“シューレス”・ジョー・ジャクソンです。
映画の中で起きたことはリアルでした。神が与えてくれました。今、レイが神に召されました」とコメントした。

 このほか、『グッド・フェローズ』のスコセッシ監督やロレイン・ブラッコ、『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』のジェニファー・ロペス、アダム・サンドラー、タロン・エガートン、ジェイミー・リー・カーティス、ジョシュ・ブローリンら数多くの関係者が彼の死を悼み、声明を発表している。