アカデミー賞の前哨戦として注目を集める第30回全米映画俳優組合賞(SAGアワード)のノミネートが発表された。映画部門で最多ノミネートに輝いたのは、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』と昨年大ヒットを記録した『バービー』。

テレビ部門では『メディア王~華麗なる一族~』が強さを見せた。

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 SAGアワードは、昨年長期にわたってストライキを行ったことでも知られる全米映画俳優組合が主催するもので、組合員の俳優たちによって選ばれる。映画部門作品賞にあたるキャスト賞には、『オッペンハイマー』と『バービー』ほか、『American Fiction(原題)』、『カラーパープル』、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が候補入りを果たした。

 テレビ部門では、先日行われたゴールデン・グローブ賞で4部門を制した『メディア王~華麗なる一族~』が、最多5つでトップ。『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』と『一流シェフのファミリーレストラン』、『THE LAST OF US』が4つでこれに続く。

 第30回SAGアワード授賞式は2月24日(現地時間)に開催。
史上初めてNetflixが世界でライブ配信を行う。

主な候補者・候補作品は以下の通り。
【映画部門】
◆キャスト賞
『American Fiction(原題)』
『バービー』
『カラーパープル』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』

◆主演男優賞
ブラッドリー・クーパー 『マエストロ:その音楽と愛と』
コールマン・ドミンゴ 『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
ポール・ジアマッティ 『The Holdovers(原題)』
キリアン・マーフィー  『オッペンハイマー』
ジェフリー・ライト 『American Fiction(原題)』

◆主演女優賞
アネット・ベニング  『ナイアド ~その決意は海を越える~』
リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
キャリー・マリガン 『マエストロ:その音楽と愛と』
マーゴット・ロビー 『バービー』
エマ・ストーン 『哀れなるものたち』

◆助演男優賞
スターリング・K・ブラウン 『American Fiction(原題)』
ウィレム・デフォー 『哀れなるものたち』
ロバート・デ・ニーロ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr. 『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング 『バービー』

◆助演女優賞
エミリー・ブラント 『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス 『カラーパープル』
ペネロペ・クルス 『Ferrari(原題)』
ジョディ・フォスター  『ナイアド ~その決意は海を越える~』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 『The Holdovers(原題)』

【テレビ部門】
◆アンサンブル賞(ドラマシリーズ)
『ザ・クラウン』
『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』
『THE LAST OF US』
『ザ・モーニングショー』
『メディア王~華麗なる一族~』

◆男優賞(ドラマ)
ブライアン・コックス 『メディア王~華麗なる一族~』
ビリー・クラダップ 『ザ・モーニングショー』
キーラン・カルキン 『メディア王~華麗なる一族~』
マシュー・マクファディン 『メディア王~華麗なる一族~』
ペドロ・パスカル 『THE LAST OF US』

◆女優賞(ドラマ)
ジェニファー・アニストン 『ザ・モーニングショー』
エリザベス・デビッキ 『ザ・クラウン』
ベラ・ラムジー 『THE LAST OF US』
ケリー・ラッセル 『ザ・ディプロマット』
サラ・スヌーク 『メディア王~華麗なる一族~』

◆アンサンブル演技賞(コメディ)
『アボット エレメンタリー』
『バリー』
『一流シェフのファミリーレストラン』
『マーダーズ・イン・ビルディング』
『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』

◆男優賞(コメディ)
ブレット・ゴールドスタイン 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』
ビル・ヘイダー 『バリー』
エボン・モス=バクラック 『一流シェフのファミリーレストラン』
ジェイソン・サダイキス 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』
ジェレミー・アレン・ホワイト 『一流シェフのファミリーレストラン』

◆女優賞(コメディ)
アレックス・ボースタイン 『マーベラス・ミセス・メイゼル』
レイチェル・ブロズナハン 『マーベラス・ミセス・メイゼル」
キンタ・ブランソン 『アボット エレメンタリー』
アイオウ・エディバリー 『一流シェフのファミリーレストラン』
ハンナ・ワディンガム 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』

◆男優賞(ミニシリーズ&テレビ映画)
マット・ボマー 『Fellow Travelers(原題)』
ジョン・ハム 『FARGO/ファーゴ』
デヴィッド・オイェロウ 『Lawmen:Bass Reeves(原題)』
トニー・シャルーブ 『Mr. Monk's Last Case:A Monk Movie(原題)』
スティーブン・ユァン 『BEEF/ビーフ ~逆上~』

◆女優賞(ミニシリーズ&テレビ映画)
ウゾ・アドゥーバ 『ペインキラー』
キャサリン・ハーン 『ちょっとステキな物語』
ブリー・ラーソン 『レッスン in ケミストリー』
ベル・パウリー 『正義の異邦人:ミープとアンネの日記』
アリ・ウォン 『BEEF/ビーフ ~逆上~』