第2回「鬼平犯科帳祭」が26日、東京・浅草公会堂で開催され、主演の歌舞伎俳優・松本幸四郎らが登壇した。

 特別先行版「鬼平犯科帳 本所の銕(てつ)/密告」(山下智彦監督、7月10日公開)をPRするイベント。

今作から火野正平さん(2024年死去、享年75)が演じていた密偵・相模の彦十を、尾美としのりが演じることがこの日、発表された。

 尾美は、中村吉右衛門さんが主演したドラマ版「鬼平」で“うさ忠”こと火付盗賊改方の同心・木村忠吾役で知られる。今回の出演で吉右衛門版、幸四郎版の両方の「鬼平」経験者となった。幸四郎は「やっと発表できるときが来ました。鬼平の歩みを止めないためにも、彦十を登場させない訳にはいかなかった」と説明した。

 尾美はこの役のオファーが来たとき「無理、無理、無理。こわい、こわい」と本気で断りたかったという。30年近くドラマ版「鬼平」に出演し、裏社会に精通した彦十を江戸家猫八さんが好演したときも知っている。「火野さんのを見て余計に厳しいと思った」と辞退したかった様子。しかし「鬼平」が「自分の俳優像をつくってくれた、という思うもある」と恩返しの意味も含め、受けることにしたという。

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