歌手・俳優の福山雅治が主演する「ガリレオ」シリーズの劇場版第3弾『沈黙のパレード』の新キャストとして、女優の川床明日香、出口夏希が出演が発表された。
【写真】「ガリレオ」シリーズ第3弾『沈黙のパレード』に出演する新星・川床明日香&出口夏希
福山雅治演じる、天才的な頭脳をもつ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で見事に解決していく、痛快ミステリー「ガリレオ」シリーズ。
原作は、東野圭吾の「ガリレオ」シリーズ第9弾『沈黙のパレード』。6年ぶりとなった当書は、極上ミステリーでありながらすべての登場人物に暖かな眼差しが向けられ、繊細な人間模様が描かれている。
今作では、柴咲コウ演じる理論よりも直感で行動する正義感あふれる警視庁捜査一課の刑事・内海薫と、北村一輝演じる湯川の大学時代の同期で内海の先輩でもある警視庁捜査一課の刑事・草薙俊平が9年ぶりに再集結。「ガリレオ」の醍醐味ともいえる、3人の絶妙なやりとりも見どころの一つだ。
行方不明になっていた女子高生が、数年後に遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海の説明によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件で、無罪となった男。その男は今回も完全黙秘をつらぬき証拠不十分で釈放され、女子高生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…そして、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が! 湯川、内海、草薙にまたも超難問ふりかかる。
今作の舞台となる菊野商店街の定食屋「なみきや」を営む並木祐太郎(飯尾和樹)、並木真智子(戸田菜穂)の娘で幼い頃から商店街の人々に我が子のようにかわいがられ、自分の可能性を試してみたいと夢見る姉・並木佐織。この役を演じるのは、ドラマ『俺の話は長い』、連測テレビ小説『なつぞら』のスピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」などに出演した川床明日香。
さらに、同じく「なみきや」の娘で明るく人懐っこい、活発な妹・並木夏美役を、「Seventeen」の専属モデルで、是枝裕和監督初のNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』でダブル主演で出演する出口夏希が演じる。
川床は「物語としてみると『佐織』は悲しい役かもしれないですが、演じている時は、本当に色々な人達に愛してもらったと感じる時間の方が長かったので、私は『佐織』と過ごす時間がすごく幸せな時間でした」とコメント。
出口は「『夏美』はすごく明るく元気な女の子です。両親やまわりの人達が悲しんでいる時は『私はしっかりしないと』と責任感も強い性格なので、普段より声を張ったり、少し大きめな笑顔などを意識して演じました」と振り返った。
オーディションで選ばれた川床、出口に対し、西谷弘監督は「2人に共通して言えることは、ベテラン俳優さんたちに囲まれながらも物怖じせずに演じきったこと。その成長のスピードとパワーは『若さ』だけではない。『才能』だと感じました」と語っている。
映画『沈黙のパレード』は、9月16日より全国公開。
コメント全文は以下の通り。
<コメント>
■川床明日香
オーディションで合格した時は、嬉しさよりも、自分が「佐織」という役を演じきれるのか漠然とした不安がありました。
物語としてみると「佐織」は悲しい役かもしれないですが、演じている時は、本当に色々な人達に愛してもらったと感じる時間の方が長かったので、私は「佐織」と過ごす時間がすごく幸せな時間でした。
撮影中の西谷監督は、とても集中されていた印象です。時には挨拶しても聞こえないくらい集中されていて、作品に対する真摯な想いを感じ、私も「佐織」をどう演じればよいかと常に考えました。
元々お芝居は好きでしたが、ひとつの作品を作るということに参加できる楽しさを感じ、またこの作品を通してやはりお芝居が好きだと思えるようになったので、今後もお芝居を続けていけたらすごく幸せだなと思います。
■出口夏希
オーデション台本を頂いて、絶対に演じてみたい!と思った役でしたので、合格した時はとても嬉しくて「おっしゃっ!」という感じでした(笑)。
私の演じた「夏美」は、すごく明るく元気な女の子です。両親やまわりの人達が悲しんでいる時は「私はしっかりしないと」と責任感も強い性格なので、普段より声を張ったり、少し大きめな笑顔などを意識して演じました。そんな「夏美」の良いところを表現出来ていればよいなと思っています。
今回の作品で、お芝居に対して以前よりも前向きに考えられるようになりました。まだ経験値も少ないので、今後は頂いたお仕事に一つ一つ丁寧に向き合いながら、色々な経験をさせて頂いて今後の目標を見つけていきたいと思います。
■西谷弘監督
並木佐織という娘に、その両親や近所の仲間たちは惜しみなく愛情を注ぎ育てました。そんな大人たちの愛にどれだけ感情移入できるかが、この映画のカギ。
そこで、観客がその想いにより共感してもらうためにも、佐織役にはまだ名も無き新人からの抜てきにしてみたいと。それならば妹の夏美役もと、同時にオーディションを組んでもらいました。2人ともお会いしたのは初めてです。
2人に共通して言えることは、ベテラン俳優さんたちに囲まれながらも物怖じせずに演じきったこと。その成長のスピードとパワーは「若さ」だけではない。「才能」だと感じました。