女優の木村文乃が主演、俳優の近藤正臣が共演し、2019年にスペシャルドラマとして放送された『ちょこっと京都に住んでみた。』が連続ドラマ化され、テレビ大阪とテレビ東京にて7月6日より毎週水曜深夜に放送されることが決まった。



【写真】木村文乃、近藤正臣、古舘寛治、玉置玲央、徳永えりら『ちょこっと京都に住んでみた。』キャスト陣

 本作は、京町家の大伯父の家に住むことになった女性の視点で始まる物語。ドラマ仕立ての構成ながら、主演の木村が実際にある京都の店を訪れ、京都に暮らす人たちと筋書きにない会話を楽しむドキュメンタリーテイストを盛り込んだ。2019年12月にスペシャルドラマとして放送され、ATP上方番組大賞グランプリ、ギャラクシー奨励賞を受賞した。

 連続ドラマとなって帰ってくる今回は、木村演じる東京在住のデザイナーの佳奈と、近藤演じる生粋の京都人のおじさんはもちろん、京都の魅力にはまった新たな仲間も登場。京都でバイクショップを営む小山を古舘寛治、静岡出身のちょっと変わったグラフィックデザイナー・吉田を玉置玲央が演じる。
そして佳奈の親友役には徳永えりが決定。

 東京で再就職も決まり、長期出張で大阪に通うことになった佳奈。今回も秘密の京都に出かけ、不思議な場所と出会う。ちょっぴり成長した佳奈は、おじさんの自転車を使って積極的に京都の街に繰り出す。おじさんの生き方を慕って集まって来た小山さんや吉田くんとも一緒に京都を回る。

 佳奈が京都に来たもう一つの理由。
以前、東京で大勢が集うパーティー中にふと感じた「寂しい」という気持ち。そんな気持ちの正体が何なのか知りたくておじさんの元へやってきた。一人で仕事をする小山さんや吉田くんと触れ合ったり、普段は一人のおじさんの生活を垣間見たり。

 近々結婚する友人・結と会うことになった佳奈。友達ゆえに「うれしい」という気持ちと、「寂しい」という気持ちもある。その気持ちをおじさんに相談する佳奈。
今回もおじさんの言葉を受けて佳奈はどう成長していくのか―。

 木村は「今回は仲間も増えて、新しいお店、楽しい想い出が沢山増えました! そして何より“叔父さん”との掛け合いが、私にとっても佳奈にとってもとても愛おしい時間でした。近藤正臣さんの『けったいな子やな!』が今にも聞こえてきそうです(笑)」とコメント。

 近藤は「僕は京都生まれで、京都で成人してそこまでの思い出はあるんやけど、成人してからもう60年経ってますから。京都はがらっと変わってます。僕も全然知らない京都が出てきて台本を読んでびっくりしました。
僕は茂ほどマニアックじゃないんで『この人マニアックすぎひんか?』とほんまに思いました(笑)」と話している。

 主題歌はmiwaの「あたりまえに」に決定。miwaは「京都の素晴らしさと丁寧な暮らしに魅了されながら曲作りしていきました」と明かしている。

 ドラマ『ちょこっと京都に住んでみた。』は、7月6日より、テレビ大阪にて毎週水曜24時、テレビ東京にて同26時35分放送。

 コメント全文は以下の通り。


<コメント>

■江東佳奈役:木村文乃

 こうしてまたご縁を頂けて光栄です。今回は仲間も増えて、新しいお店、楽しい想い出が沢山増えました! そして何より“叔父さん”との掛け合いが、私にとっても佳奈にとってもとても愛おしい時間でした。近藤正臣さんの『けったいな子やな!』が今にも聞こえてきそうです(笑)。

■大賀茂役:近藤正臣

 僕は京都生まれで、京都で成人してそこまでの思い出はあるんやけど、成人してからもう60年経ってますから。京都はがらっと変わってます。

 僕も全然知らない京都が出てきて台本を読んでびっくりしました。
僕は茂ほどマニアックじゃないんで「この人マニアックすぎひんか?」とほんまに思いました(笑)。

■小山一紫役:古舘寛治

 ドキュメンタリーとフィクションの間のような作品で、楽しかった。またやりたいです。遠足のような撮影で、仕事であることを忘れました。あ、もちろん仕事は真剣にやりましたよ(笑)。

■吉田宗忠役:玉置玲央

 特別、京都に縁があったわけではないですし歴史や地理に詳しいわけでもなく、しかも今シリーズからの新キャラクターということで自分に何が出来るのか、ご迷惑をかけるんじゃないかと身構えていましたが、自分が演じさせていただいた吉田君から勇気をもらって、お陰様で非常に楽しく撮影が出来ました。

■三島結役:徳永えり

 作品の温かさと友人ならではの空気感を大切に、演じさせていただきました。撮影時はお天気も良く、木村文乃さんとも久しぶりの共演でしたので、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

■主題歌・miwa

 京都の素晴らしさと丁寧な暮らしに魅了されながら曲作りしていきました。“普通”を感じることより、自分が大切にしたいあたりまえの暮らしについて、思いを馳せるきっかけになれるように気持ちを込めた楽曲です。

■岡本宏毅プロデューサー(テレビ大阪)

 本作には京都の知られざる名店が実際に登場しますが、そのお店の方と主人公・佳奈との会話シーンも見どころのひとつになっております。京都の皆さんの含蓄あるお話を即興でうまく引き出す木村文乃さん! そしてお店の方の愛嬌たっぷりな演技!?にもご注目頂ければと思います。

 また俳優同士のシーンでも遊び心のあるアドリブが続くことがあり、監督のカットがなかなかな掛からなかったのも印象的な現場でした。どこまでが演技でどこからがアドリブなのか…このドラマならではのシームレスな雰囲気を楽しんで頂けると幸いです。