世界中で大ヒットし、現在シーズン4が配信中のNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。キャラクターたちの中でも人気ナンバーワンなのが、ジョー・キーリー演じるスティーブだ。

キャスト陣はその人気の秘密について、「兄貴らしさ」と「子供らしさ」にあると語る。

【写真】どんどん魅力的に 『ストレンジャー・シングス』シーズン1~3のスティーブ兄貴

 Netflix JapanがSNS上で行った「#ストレンジャーシングス人気投票」では、みんなの兄貴的存在の“スティーブ”が堂々の1位を獲得。

 スティーブはシーズン1でマイクの姉ナンシーの恋人として登場。高校では「キング」と呼ばれる一番の人気者である反面、ナンシーの浮気を疑った際は人目のつく場所に悪口を書くなど、人を傷つけるような“嫌な奴”でもあった。だが、シーズンを重ね子供たちと共に行動をする場面が増えると、身をていして周りを守ろうとする姿や、危険な役割を買って出る姿が見られ、次第に“良い奴”“頼れる兄貴”へと印象が変わっていった。

 そんなスティーブとシーズン3で行動を共にしたルーカスの妹エリカを演じるプリア・ファーガソンは、スティーブについて「彼には偏見がないし、皆の意見を聞こうという気持ちがあるの。
それに分別もあって、いつも解決策を探ろうとしている」と彼の年長者らしく子供たちをまとめている頼れるキャラクター性を語る。

 SNS上でも「シーズンを重ねるにつれて誰よりも頼れる兄貴分になっていくのがズルすぎる!」「こんなお兄ちゃんが欲しい」などの声が。

 頼もしい存在であるのはスティーブを演じるジョー・キーリー自身にも当てはまる。2017年に米カリフォルニア州サンディエゴで行われたコミコンで司会者が役者の名前をひとりずつ紹介する際、マイク役のフィン・ヴォルフハルトに対しセンシティブな発言をすると、キーリーはそれをかばうようにヴォルフハルトを励ました。その様子がSNS上で再生され、実生活でもみんなの頼れる存在であると話題を呼んだ。

 ヴォルフハルトはジョーについて「ジョー・キーリーとはメールで近況や撮影内容についてやり取りしている」と日ごろから連絡を取り合うほど彼を慕っている様子をコメント。
ジョー自身の性格がスティーブの頼もしさに説得力を生み出していることが世の中に知られるきっかけとなった。

 そんな頼れる存在として注目を浴びている反面、スティーブは周りから愛されるような無邪気な幼さを見せる場面もある。

 スティーブと度々コンビを組み、超常現象の謎を解いていくダスティンを演じるゲイテン・マタラッツォは、そんなスティーブの一面について「ダスティンが高校に入って、エディ(ジョセフ・クイン)のような尊敬できる人たちと出会い、彼らと付き合い始めたことに、スティーブは少しだけ嫉妬していると思います」とダスティンの所属するヘルファイア・クラブのリーダーに嫉妬するかわいらしい一面を打ち明けた。

 また、スティーブとダスティンの関係性について「対等な友人として見ているように思います。スティーブがダスティンを尊重する姿には愛情がこもっていますし、その気持ちは、思いやりにあふれたウソ偽りのないものです」と年下であっても相手を敬う温かみのある人柄を明かした。

 そんな頼もしい姿とのギャップをみせるスティーブについて、キーリー自身も「スティーブは(周りから)子供扱いされているんだよ…」と彼の親しみやすさから年下である子供たちすらもスティーブを子供扱いするほどに仲の良い関係性であることを語った。


 『ストレンジャー・シングス』の製作総指揮・監督・脚本を務めるザ・ダファー・ブラザーズ(マット・ダファー&ロス・ダファー)は、スティーブについて、元々のシナリオではシーズン1で死んでしまう予定だったと明かしている。そんな彼が主要メンバーとして物語に欠かせない人物になったのは、“スティーブ”という存在に人間味のある部分を吹き込み、物語に強い影響を与えたジョーの功績と称えた。

 シーズン4では、人の頭に入り込み恐怖を与えながら迫り寄ってくる史上最大の脅威“ヴェクナ”にほんろうされながら、おなじみの子供たち、マイク、イレブン、ウィル、ダスティン、ルーカス、マックスらが離れ離れの土地でそれぞれ立ち向かう―。

 Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1~4は、Netflixにて独占配信中。